介護福祉士過去問 第32回 コミュニケーション技術
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第1問 直面化の技法
直面化の技法に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
利用者の感情と行動の矛盾点を指摘する。
うなずきやあいづちを用いて、利用者の話を促す。
利用者が話した内容を、整理して伝える。
利用者が話した内容を、別の言葉を使って簡潔に返す。
「はい」や「いいえ」だけで答えられる質問をする。
第2問 コミュニケーション(意欲低下)
意欲が低下した人とのコミュニケーションの基本として、最も優先すべきものを1つ選びなさい。
考え方を変えるように促す。
早く元気を出すように励ます。
意欲が自然に回復するまで待つ。
意欲低下の背景を考える。
自己決定してもらうのは避ける。
第3問 コミュニケーション(構音障害)
構音障害のある利用者とのコミュニケーションに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
閉じられた質問の活用を控える。
聞き取れないところは、再度言ってもらう。
はっきりと発音するように促す。
耳元で大きな声で話しかける。
筆談の活用を控える。
構音障害に関する詳細解説
第4問 コミュニケーション(視覚障害)
視覚障害者とのコミュニケーションに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
挨拶するときは後ろから声をかける。
話しかけることは最小限にとどめる。
聴覚、触覚、嗅覚を活用する。
声の強弱などの準言語の活用は控える。
方向を示すときは「あちら」「そちら」と表現する。
答え:3 】
視覚障害者に話しかけるときは、正面から声をかけることが大切である。
視覚障害者は、会話をしている相手の声を聞くことによって存在を確認している。その時々の状況に合わせてタイミングよく話しかけることが大切である。
準言語の活用は有効である。
視覚障害者に方向を示すときは、「あちら」「そちら」といった視線を誘導する表現を用いると、具体的な情報が伝わらない。
視覚障害に関する詳細解説
https://www.pref.chiba.lg.jp/shoufuku/shougai-kurashi/jouhouhoshou/guideline/1-01.html
第5問 自己覚知
〔事例〕
Jさん(20歳、男性)は、中度の知的障害を伴う自閉症(autism)があり、2か月前から就労継続支援B型事業所を利用している。Jさんは、日常生活に関することは自分の感情を伝えることができるが、他者の感情を読み取ることや抽象的な言葉の理解は苦手である。また、社会的な善悪に照らして自分の言動を判断することが難しい。
ある日、事業所で作業中にJさんが興奮して他の利用者を叩いた。介護福祉職は二人を引き離し、Jさんを個室に連れて行って対応した。
作業終了後、同居している家族にJさんの出来事を伝えた。家族はJさんに、「どうしてそんなことをするの。いつもだめなことばかりして」とイライラした口調で叱った。
Jさんを個室に連れて行ったときの、介護福祉職のJさんに対する最初の言葉かけとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
「人を叩くのは許されません」
「相手の気持ちを想像しましょう」
「自分のしたことを反省しましょう」
「ここで話をしましょう」
「なぜ叩いてしまったのですか」
答え:4
突然の発声や手をたたく等の行動を含め、独特な言い回しや行動等によって本人が伝えようとしていることを、周囲の大人ができるだけ理解し、それに応えていくことから支援を開始していく。その第一段階として、自閉症のある人は、急な変化に適応することが苦手であるため、個室に連れて行かれたことによって不安になってしまわないように、これから何をするのかを伝えることが最初の対応として適切である。
自閉症に関する詳細解説
http://cpedd.nise.go.jp/shido_shien/jiheisho
第6問 自己覚知
〔事例〕
Jさん(20歳、男性)は、中度の知的障害を伴う自閉症(autism)があり、2か月前から就労継続支援B型事業所を利用している。Jさんは、日常生活に関することは自分の感情を伝えることができるが、他者の感情を読み取ることや抽象的な言葉の理解は苦手である。また、社会的な善悪に照らして自分の言動を判断することが難しい。
ある日、事業所で作業中にJさんが興奮して他の利用者を叩いた。介護福祉職は二人を引き離し、Jさんを個室に連れて行って対応した。
作業終了後、同居している家族にJさんの出来事を伝えた。家族はJさんに、「どうしてそんなことをするの。いつもだめなことばかりして」とイライラした口調で叱った。
Jさんを叱った家族への介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
叱ることは正しいと支持する。
家族の対応は間違っていると否定する。
Jさんへのこれまでの対応や思いを聴く。
家族の対応には介入せずに黙認する。
介護福祉職の指示どおりに対応するように伝える。
第7問 認知症への対応
〔事例〕
Kさん(80歳、男性)は、中等度の認知症(dementia)があり、認知症対応型共同生活介護(グループホーム)に入居中である。16時頃、KさんがL介護福祉職に、「仕事は終わりました。家に帰ります」と伝えてきた。その後、L介護福祉職がKさんの居室を訪問すると、Kさんは、「早く家に帰らなくては…」と言いながらタンスから衣類を取り出していた。
L介護福祉職が居室を訪問したときに、最初にとる対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
衣類をタンスへ戻すように促す。
居室から出ないようにお願いする。
ここに入居したことを覚えていないのかと質問する。
ここは仕事場ではないことを説明する。
挨拶しながら表情や行動を観察する。
認知症への対応に関する詳細解説
https://www.city.fukuoka.lg.jp/higashiku/chiikifukushi/ore/ninhon_2_2_3_4.html
第8問 介護記録
客観的事実を表す介護記録として、最も適切なものを1つ選びなさい。
16時頃、「仕事は終わりました。家に帰ります」という発言があった。
自宅のことが心配になって「家に帰る」という発言があった。
不安時に無断外出が心配されるため、様子の観察が必要と考える。
認知症(dementia)が悪化し、ここがどこなのかを理解していないようだ。
帰宅願望があったが、特に問題はなかった。
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