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母と私

 母を心配する良い娘ぶっているが、私達親子は実はずっと不仲であった。

経済力に欠けるけれど愉快な父、お金の心配ばかりしていつも陰で父をディスる母。私は小さな頃から父親っ子だったから、母には反抗ばかり。きっと、可愛くなかっただろうな。

でも、自分が家庭を持った今は、母の気持ちが少し理解できるようになった。母は私に味方になってほしかったのだ、おそらく。だから今、私は罪滅ぼしをしている。

介護って、自分が後悔しない余生を送るための儀式なんじゃないかと思う。結局は自分のためなのだ。

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