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訪問介護の介護タクシー

2024年2月24日、「最も重要な声がけ言葉」を追加、更新いたしました。
前回の記事で「介護タクシーには3つの認識」が存在することをお話しいたしました。

今回は私の所属する事業所(訪問介護)が行っている介護保険サービスによる介護タクシーのお話をいたします。


車いす車輛のスロープ式タイプ。リフト式もあります。

訪問介護の種類

  1. 身体介護=入浴介助・排泄介助・移乗介助・移動介助・更衣介助等利用者と体を密着させる介護サービスです。

  2. 生活援助=調理・洗濯・買い物(代行)・ゴミ出し等利用者と体を密着することがない介護サービスです。

  3. 通院等乗降介助=乗務員兼訪問介護員が声がけ・移乗介助・移動介助・乗り降りの介助・受け付け介助等原則通院に特化した介護サービスです。

通院等乗降介助

通院等乗降介助は身体介護・生活援助という2つの訪問介護サービスの後に誕生しました。

介護タクシー=通院等乗降介助

誕生した主な理由は、通院の際、訪問介護指定を受けているタクシー会社が報酬の高い身体介護(2002年頃は2,100円)を請求していたためです。
当時は通院とタクシーを絡めた介護保険報酬制度・決まりごとが無かったため、ケアマネージャーも暗中模索状態で算定していたことも要因にあります。
国や行政が好ましくないと判断、通院等乗降介助がスタート、誕生当時の介護報酬は1,000円でした。

自宅での主な介助内容

車いす車輛だけではなく、普通車輛も対象となります。

  • 声がけ(訪問・痛み有無確認・介助時都度等)=挨拶と安心感を提供します。

  • 観察=状態の確認で適切に介助内容を判断します。

  • 聞き取り=家族に状態の確認をすることで適切に介助内容を判断します。

  • スロープ設置(必要時)

  • 自宅ベッドから車いす移乗介助(車いすが必要な場合)

  • 自宅内及び移動介助

  • 乗車介助(普通車は一部介助・車いす車両は全介助)

病院での主な介助内容

  • 降車介助(普通車は一部介助・車いす車両は全介助)

  • 受け付けに来院伝達=「○○さんをお連れしました」

  • 訪問介護記録に利用の押印をいただきます。

  • 現金による支払いの場合はお金のやり取りを行います。

  • 領収書を発行(介護保険制度上発行必須)して終了となります。

最も重要な「声がけ」・「言葉」

介助内容において声がけは最も大事な介助です。
言葉により、段差のつまづきなど転倒の危険性が軽減、安心感が増え、利用者との信頼関係も築けます。

通院等乗降介助は介護保険制度上の名称です。

介護タクシーの業務は通院支援

自宅の環境や家族構成・家族の介護力、病院の環境等により異なりますが、移送時間を除いた介助時間(自宅・病院)は平均7分~8分です。
訪問介護ですので、自宅での介助がより重要になります。

今回は「訪問介護の介護タクシー」についてお話しいたしました。

次回は「介護タクシー利用できる方」についてお話しいたします。

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