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コンサルティングで成果が上がりやすい法人の特徴

私はこれまで、200以上の介護施設のコンサルティングを実施してきました。それらの施設の中には、わずか半年間で劇的な改善を見せた施設もあれば、3年経っても成果が出ない施設もあります。

成果が上がらないことについては、私のコンサルティング力不足ですので、大変申し訳なく思っております。

しかし、同じコンサルティングを受けていても、成果が出る施設とそうでない施設があるのも事実です。また、初回の打ち合わせの雰囲気で、成果がどれくらいで出るかがだいたい分かります。

今回は、私の力不足は棚に上げて、それらの施設の違いを解説いたします。

成果が出ない介護施設の特徴

① 現状の数値について答えられない
入居待機者は何人ですか?平均介護度はいくつ?今月の人件費率は?という質問に答えられない

② 新しい取り組みについて否定的
「〇〇というやり方もありますよ」に対し、「うちは〇〇だからできません」という拒否が多い

③ 宿題に手を付けない
「〇〇を次の打ち合わせまでにやりましょう」と決めても、忙しさを理由に少しも進めていない。(「やってみたけど、できない・終わらない」はOK)

成果が出ずらい介護施設の特徴を上げましたが、根本的な課題は上記ではく、”スタンス”です。

成果が出る施設と、出ない施設のスタンスの違い

成果が出る施設のスタンス
〇〇を成し遂げるために、どんどんチャレンジしていこう!それに必要な情報を積極的にキャッチしていこう!

成果が出ない施設のスタンス
介護の質だけを考えて、安心安全になるべくトラブルがないように、過ごそう

スタンスの違いはどこから生まれるのか?

成果が出る施設は、
① 目標が設定されている
② どのように目標達成するか情報収集している
③ 目標達成に向けて日ごろからチャレンジしている

上記のように、目標設定とそれに向けて行動している施設は、コンサルティングによってすぐ成果が出ます。

私が話しをすると、
「そのようなやり方があったのか!」
「うまく行きそうな気がするのでやってみます!」
「〇〇の部分はうちにはあわないけど、こうすればやれると思います!」

成果が出る施設は、
「成果がでないのは、正しい情報がない・適した手法を知らないだけという状態」。それを知ることさえできれば、成果を出せます。

一方で成果が出ずらい施設は、
そもそも、目標設定がされていません。また、目標設定がされていても、なぜその目標を達成しなければならないのかという意義を職員に伝えきれていません。加えて、目標に向けた行動を確認したり、それを促すということも実施していません。

そのような状態でコンサルティングを実施すると、
「なぜ、そんなことやらなきゃいけないの?」
「忙しくてできない・・・」
「介護の質が落ちるからできない・・・」
という反応が返ってきます。

成果が出ない施設がやるべきこと

上記のように、まずは目標設定とその理解が重要です。
ミッション・ビジョン・バリューについては、各法人で決まっていて、周知されているかと思います。

しかし、そのミッション・ビジョン・バリューを元に、施設ごとに目標設定ができていないケースが多いです。職員に自分で考えて目標を設定するように、求めている法人もよく見受けますが、現実的にはそれはできません。

そのため、経営陣がしっかりとかみ砕いて、目標設定を行い、職員が理解できるように、伝えていく必要があります。これは経営陣の責務です。

成果が出ない施設の法人は、ミッション・ビジョン・バリューをしっかりとかみ砕いて目標設定し、それを分かりやすく職員に伝えるところから取り組んでいただけたらと思います。

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