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日本語教師オールスター収穫祭・2次会

日本語教師オールスター収穫祭・2次会に参加しました。
こうした外部の交流、勉強会、研修に参加している人たちは意識が高くていいですね。
内にこもっている人より、積極的に何かを得ようとしている人たちと付き合いたいものです。
私もできるだけいろいろなところに顔を出して、もっと修業しようと思っています。
 
2次会の中で「介護の声かけ」の話がありましたので少し書こうと思います。
 
介護の声かけを教えるのは難しいと思っています。
利用者さんによって声かけの表現は変わるはずなので、
このフレーズを覚えておけば大丈夫というような便利な声かけ表現はない
からです。
 
私も初めて介護の日本語に携わったとき、場面ごとに声かけを教えようと試行錯誤したのですが、頭がパンクしたのでやめました。
いまでも難しいと思っているのであまり触れないようにしています。
 
とはいっても全く声かけ表現を教えていないわけではなく、一つだけ教えている声かけがあります。
カリキュラムにはのせていない裏授業になりますが、
 
利用者さんの褒め方の声かけです。
 
介護現場で働いている人はわかると思うのですが、利用者さんはちょっとのことでも褒められると嬉しくなって、やる気になってくれるものです。
 
例えば、排泄介助で立ってもらったとき、
「今日は調子がいいみたいですね。腰がしっかり伸びてますよ」
とか言ってみると、腰がピーンと伸びて立位が安定したりします。
ちょっと褒められてうれしくなって、やる気スイッチが入ってくれたのだと思います。
褒められて嫌な気持ちになる人はいないですからね。
 
介護をしていると、ちょっとの褒め言葉で利用者さんが変わることが多いです。
うまく褒めながら声かけをすると全然介助をしなくても済むことが多々あります。
ですので、私が新人スタッフのトレーニングをしているときは
「うまく褒める声かけをするといいよ」と教えています。
 
同じように外国人介護人材の方々にも褒め方を教えていますが、日本人スタッフと違って具体的に詳しく教えるようにしています。
褒め方といっても、幼児を相手にするような褒め方になってしまっては失礼なので注意が必要ですからね。
「よくできましたねー」「頑張りましたね」とか。
 
現場経験がない日本語教師にとっては的確なアドバイスがしずらいので、
授業をするのはハードルが高いですが、
利用者さんの動作でちょっとでも出来たところを褒めるといいと思います。
 
利用者さんを褒めましょうとか、そんなことが書いてある介護の日本語の
教科書を見たことがないです。
 
実際、介護現場経験のある日本語教師はどんな授業をしているの???と気になる方もいると思いますが、こんな授業をしています。

今回は私の声かけの授業について紹介しました。
介護の日本語は奥が深くて面白いですね。
 
最近Twitterを始めました。
https://twitter.com/JapanKaigo12

私が作った介護の日本語の教材です。

動画の教材も作りました。


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