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【楽しく話してリフレッシュ】デイサービス「ぽぽハウス」さんにお話を聞く

あいさつ

 第一回目は介護を受けるために必要なプロセスのお話でした。今回はそのあとの話をしようじゃありませんか。
 どうも皆さんこんにちは陵水新聞会の奥田です。

 私たち陵水新聞会は大学の自主企画プロジェクトと呼ばれる活動の一環として、この度にじいろのからすさんと、介護冊子の制作を行うことになりました。このアカウントには、その冊子のための記事を掲載していきます!

 今回は編集長の宮下と「にじいろのからす」の永田さんの三人で、彦根市平田町にある「ぽぽハウス」に勤務されている生活相談員 森亜由美さん高齢者デイサービスに関してお話を聞かせていただきました。
※ぽぽハウスさんでは、デイサービスのほかにも様々な事業をされていますが、今回は特にデイサービスについてお伺いします。

介護認定を受けた後選択肢の一つとなるデイサービス、利用者の方の声もお聞きしつつ特徴に迫っていきます。

(ぽぽハウスの写真)

*  *  *  *  *

【前置き】そもそもデイサービスって?

 簡単にデイサービスに関して基礎知識を共有しておきたいと思います。
 デイサービスとは要介護認定を受けると利用できるようになるサービス
 ご自宅での生活を続けていけるように身体機能の向上や維持を目的のための機能訓練を行ったり、他者との交流を通して社会的な孤独を緩和させたりすることを目的としたサービスです。食事を摂ったり、お風呂に入ったりすることもできて、生活の一部をサポートする一面もあります。
デイサービスを利用することは利用者さんだけでなく、ご家族さんの負担を和らげることにもつながるんです。

さて、実際はどんな雰囲気でしょうか?

 教科書通りの文章はここで終わりにして本題に入っていきましょう!

宮下:
本日はよろしくお願いいたします!

森さん:
よろしくおねがいします!


【話題1】デイサービスを利用するまでの流れ

宮下:
まずはデイサービスを利用するまでの一連の流れはどんな感じなのですか?

森さん:
そうですねぇ、地域包括支援センターは知ってますか?

宮下:
先日市役所の方にお話を聞いたのでどんなものかは知ってます。

森さん:
よかったです。
地域包括に相談して、介護認定を受けたらケアマネジャーさんとつないでいただけます。
その後は担当してくださるケアマネージャーさんと一緒に、ケアプランを作成へ向けて、どんなサービスを利用すべきかを検討します。
その中でデイサービスが候補に上がってきてから体験利用という形です。

※体験利用をせずに利用される場合もあります。

要介護認定後の流れ図

宮下:
前聞いた話との繋がりをめちゃくちゃ感じます。

森さん:
体験利用で利用者さんと施設が上手くマッチして、施設が決定したらケアマネジャーと施設の職員そしてもちろん利用者さんやそのご家族どの内容を盛り込むのかについて話し合い、作成されたケアプランに基づいて利用が始まります。

宮下:
それぞれのニーズに合うように慎重に話し合って決めるということですか……安心して利用できますね!

森さん:
そうですね!週に来る回数も人によって違ったりしますね!

宮下:
デイサービスはどんな人におすすめなんですか?

森さん:
一人暮らしの方家族が仕事をしていてあまり家にいない状況の方がニーズに合っているのではないかと思います。

こうしてインタビューをしている間にも横で利用者の楽しそうな声や職員の方の明るい声が聞こえていた。


【話題2】ぽぽハウスの一日ってどんなの?

宮下:
ぽぽハウスさんで行われているデイサービスの一日のスケジュールを教えてください。

森さん:
まずは八時半くらいから職員がご自宅に迎えに行きます。そして九時半ごろには全員到着して健康チェックをします。
ここでは看護師が血圧や体温などを測定してその日の体調を伺います。
最近は今日は何の日ということを脳トレとしてやっていて、語呂合わせの好きな利用者さんがその日の日付に応じた語呂合わせを考えたりしてくださいいます。

宮下:
朝から和気あいあいとしていていいですね!

森さん:
その後10時から日めくり体操という日替わりの体操希望している方入浴をします。
利用者さんに応じた趣味活動を楽しんだり、個々人に応じた機能訓練を提供しています。

宮下:
趣味活動って例えばどんなのがあるんですか?例えば…絵を描いたり
するんですか?

森さん:
そうですね!他にもお買い物や手芸などいろいろな活動を楽しめますよ!

森さん:
11時30分にはお食事を安全に召し上がっていただくためにラジオ体操や発音練習やこうくう体操をします。

永田さん:
こうくう?

森さん:
口の方の口腔です。口腔体操は食べ物を飲み込みための「嚥下」という機能を低下させることを防いで食べ物を誤嚥してしまうことを防ぐための体操ですね。

永田さん:
飛行機の方かと思いました(笑)

森さん:
その後昼食を摂り歯磨きをします。食べ終わった後は利用者さんに生活リハビリとして食器の後片付けを担ってもらっています。

宮下:
職員の方々にやってもらうだけじゃなくて、利用者さんたち自身も仕事があるんですね。

森さん:
その後は自由時間や趣味活動、体操や歌を歌ったりして15時45分ごろから職員が順次ご自宅にお送りするというのが一日の流れです。

おおまかな一日の流れ

宮下:
かなり濃密で楽しそうな一日ですね。

奥田:普段の活動以外に季節によってイベント行事のようなものはありますか?

森さん:
はい!いろいろありますよ!下の図をみてください。
ほかにもパソコン教室や調理教室などのイベントやお花見や夏祭りなど季節に応じたレクリエーションもあるんですよ。

いろんなイベントがありますね!

【話題3】ご家族や利用者の声

宮下:
利用者さんたちからデイサービスに関してどのような声がありますか?

森さん:
せっかくなので利用者さんたちに聞いてみましょうか!

こうして我々三人は利用者さんに話を聞くことになった

宮下:
こんにちは!

取材にも利用者さんは優しく対応してくださいました!

利用者さん:
こんにちは

宮下:早速聞かせていただきたいのですが、ぽぽハウスさんで過ごす中で、一番楽しいこと、うれしいことはなんですか?

利用者さん:
ここにはいろんなニュースが入ってくるんですよ。
コミュニティとしては町内会の集まりもありますが、少し物足りなくて。
ここにくれば他の人に元気づけられます。

宮下:
なるほど。普段はどのような過ごし方をされているんですか?

利用者さん:
基本はおしゃべりです。世間の話を聞くことができます。
やっぱり年をとっても、そういった場でお話を聞きたいと思っていたのでうれしいです。

宮下:
ほうほう。ではここでは結構楽しく過ごされている感じで?

利用者さん:
そうですね。カレンダーに、行く日をマークしていて。
送迎もしてもらえるし、お風呂に入れるのもありがたいです。

宮下:
なるほど。ありがとうございます!

この日は折り紙で飾りを作られていて、多くの方が談笑しながら楽しまれていた。実際の場で感じた和気あいあいとした雰囲気に心があたたかくなった。

終わりに

宮下:
最後になんですが、森さんにとってデイサービスを利用することはどのようなものだと考えますか?

森さん:
そうですねぇ、デイサービスは利用者さんだけじゃなく、家族さんにとってもプラスになるものだと思っています。
デイサービスを利用することで家族さんも安心して仕事に行けますし、日々介護にあてている時間を減らして、ご自分のことが出来るのではないかと思います。

奥田:
確かに介護の当事者は利用者さんだけじゃなくてご家族もそうですもんね!
介護をしている方々にメッセージはありますか?

森さん:
介護ってものは全く難しいものではないんです。
人とのかかわり、つながりが濃くてとても楽しいものだと思っています。
もし介護で疲れてしまったら人生相談なんかを受けてもらえたらなと思います。私でよければ相談に乗ります!

介護に悩んでいる方々にエールを送った

いかかだったでしょうか?今までは介護の制度的な話が多かったと思いますが、今回は打って変わって具体的なサービスについてのお話でした!
ただ、今までの制度の話が全く関係ないわけではないので、ぜひとも読者のみなさんにはこれまでに制作した記事を読んでいただけると幸いです!
最後になりますが、今回取材に協力してくださったぽぽハウス様、並びに森様には心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

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