見出し画像

開眼までの日々

noteを始めようと思ったきっかけをお話ししたいと思います。
私は幼い頃から所謂『幽霊』と言われるものが見えました。とはいうものの幽霊だと認識していたのでは無く、人間だと思っていました。
つまり、それ位ハッキリと見えていたのです。いつからなのかは分かりませんが、4〜5歳くらいだったと思います、お盆に祖父とお墓の掃除に行きました。墓掃除も終わり、家に帰るのに祖父と墓を後にしようとしたときです、無縁仏の中程に男の人が立って居るのが見えました。ハッキリと覚えてはいないのですが、60代か70代くらいの年齢に見えたと思います。そこで私は祖父に「おじいちゃん!なんであんなとこに人立ってるん?」と聞きました。
すると祖父は「あのな、よく覚えとけ、人に言って良いことと悪いことがあるんや!」と意味不明の言葉を返されました。全く意味が分からず、そのまま帰宅しました。
それから私も小学生になり、祖父が亡くなりました。バイクが大好きな祖父で私のためにヘルメットも購入してくれて、祖父のバイクの後ろに乗るのが大好きだったおじいちゃんっ子の私は、とても悲しく買ってもらったヘルメットを眺めて落ち込んでいました。お葬式も終わり、49日までは関西(うちらの地方だけ?)ではご詠歌を毎晩あげます。その時には親戚や近所の方も来られるのですが、玄関の扉がガラガラっと開いたので、誰か来たのかと玄関へ向かいました。すると扉を開けて入ってきたのは、なんと!祖父だったのです!声も出せずに見守るだけの私の横を通り過ぎて、自分の部屋に入っていきました。それからは毎日のように祖父は帰って来るようになりました。
49日の法要も終わり、精進落としに家族で食事に行きました、そこで母親に「49日までのあいだ、おじいちゃんが毎日玄関から帰って来てたよ」と話しをしました。目を丸くする両親。そうです、両親は僕が頭がおかしくなったと思ったのでしょう。僕は幼い頃、よくヒキツケ(癲癇のような症状)を起こしていましたので、その影響で脳に障害が出たと思ったようです。某有名大学病院まで連れて行かれ、その頃では珍しかったCTまで撮られました。
この時初めて、おじいちゃんが言っていた「あのな、よく覚えとけ、人に言って良いことと悪いことがあるんや!」の言葉の意味が理解できました。そういう事か!幽霊が見えるとかを普通の人に言うと頭がおかしいと思われるんだ、ましてや肉身がそのようなことを言うと本気で心配になり、病院にまで連れて行かれてしまう。勿論両親は僕を心配してくれての事で、本気で心配してくれたのでしょう。それから(小学5年生)は人にその事を言うのは一切やめました!
たまに同じようなことを言う人と出会うと話しをしたりはしましたが、友達や知人には言いませんでした。
さてその転機が来たのは10年ほど前に知人達で行ったスナックで言われたママの一言でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?