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日本刀には色々憑くらしい!

僕は一時期太っていました。その為、後輩がボクシングジムをやるというので、昔からボクシング好き(見るのが)の僕としてはダイエットを兼ねてボクシングをしてみようと思い通うことにしました。
今まで見るだけだったボクシングもやってみると中々難しいもので、最初はジャブをサンドバッグに打つのもオロオロでした。でもミット打ちは受ける方がいい音を出してくれると気持ちよくて、ダイエットもさることながらストレス解消にはもってこいのトレーニングでした。
何回か通っていると、そこに彫師で日本刀の研ぎ師という異色方が来られました。全身に入れ墨があり、見た目はマンマ、ヤ〇ザでしたが、そっちの方では無く本業は日本刀の研ぎ師ですと自己紹介されました。日本刀の研ぎ師だけでは中々仕事が連続で来ないので彫師もされているそうです。初対面はそれ位の挨拶だけでした。それから何度かジムで会うようになり、僕はデザイン系の仕事と言うことも有り、彫師の方のステッカーを創ってほしいと依頼を受けました。だいたいのイメージを伺い、デザインが出来上がったので見てもらうことにしました、勿論そのジムで待ち合わせました。
夕方からしかジムはやっていないので、18時に待ち合わせました。僕が到着して、ジムの扉を開けようと扉に手を出した時でした。つま先から背中、頭のてっぺんの方にゾクゾクっと何か走りました。あれっ?何かおかしいぞ!そう思いましたが、待ち合わせもしていますし、通い慣れたジムですので扉を開け、中に入りました。彫師さんは既に来られていて、トレーニングをしておられました。僕に気付き「デザイン見せて〜」と近寄ってこられ僕からデザイン画を受け取ろうとした時でした、彫り師さんの手が僕の手に触れました、その瞬間!!僕の腕に有った水晶だけで作ってもらった数珠がパチンッと弾けてジムに散乱しました!「お前なんか憑いてるな!」と彫師さん、「よくあるんや、何か憑いてる奴は、俺と触れると数珠やったりネックレスやったりが切れるんや〜」とのこと。その彫師さん、その時、丁度日本刀の研ぎの依頼が入っており研ぎの真っ最中だったらしく、「日本刀には歴史が有るものも多いので、色んな人の怨念みたいなものが全部宿ってしまうねん、だから何か憑いた人と触れたりすると喧嘩でもするんちゃうか!」と言われていました。僕的には憑いているのはあなたでは??と思いましたが彫師さんは、幽霊を見たことも、怪現象にあったことも無いそうです。「お前見えるねやろ?」と聞かれました。「まぁたまに」と答えると、「お寺に行って定期的にお祓いしてもらいや」と言われました。日本刀には妖刀村正とか何か憑きもの的なお話しも有りますし、そういう事は有るのでしょうね。彫師さんは見えないのにそうした現象が起こるのはそう思ってしまいますね。

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