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六所神社【兵庫県西脇市】八十禍津日神


珍しい御祭神

アジスキタカヒコネを求めて神社巡りをする中で、播磨国風土記には、アジスキタカヒコネは西脇市の生まれだとの記述があります。

六所神社 説明板


賀茂神社系列を巡っても、今ひとつこれだって思う神社には巡り会えず、この話しを急に思い出したのです。そこで、『アジスキタカヒコネ 神社 西脇市』とググると、何故かここ六所神社がヒットしたのです!さらに謎なのは、今検索しても出てきません。どういうわけか、この時だけ出てきたのでした。
御祭神は八十枉津日神(やそまがつひのかみ)で、配神として、大直日神(オホナホビノカミ) 神直日神(カムナホビノカミ) 底津少童命(ソコツワタツミノミコト) 中津少童命(ナカツワタツミノミコト) 表津少童命(ウハツワタツミノミコ)となっていました。この六柱を祀ることから六所神社と言われているようです。
アジスキタカヒコネとはあまり結びつかない気もしましたが、主祭神が八十禍津日神(漢字は違いますが)瀬織津姫の別名とも呼ばれているこの神様が主祭神の神社ってあまり無いのではないでしょうか? 奈良県の明日香の方に(甘樫坐神社)有るようでしたが、こちらも小さな神社でした。
日本書紀によると、伊弉諾尊が海で禊ぎをしていた時に産まれた神様とされていますが、個人的には全く信用していません。

市指定の立派な藤棚

分かりにくい場所にあるので、ナビでも一度道を間違えてしまいました。
駐車場と思われる場所に車を駐めて、本殿の方へ歩いて行くと、参道の右手に藤棚が見えて来ます。

六所神社 参道と藤棚


樹齢300年と言われる藤の木は、咲いていれば綺麗だったんでしょうね。残念ながら時期が違うので藤棚が有るだけでした。
ネット検索してもこの藤棚の説明がほとんどです。
参道を歩くも特に何も感じません。
なぜ呼ばれたのかな?と不思議に思いました。

考えろ!と言われてますか?

摂社もあるので、参道右手の小さな祠から、文字が掠れて何神社と書かれているのか分かりませんでしたが、本当は祠の下に水が溜まっていたのだと思います、それから考えると、弁天様か、厳島神社かなと思います。

六所神社 摂社1


参拝を済ませてから、本殿の方へ、拝殿にて参拝しますが、御祭神が書かれた木札が、ちゃんと八十枉津日神のお名前が!
人々が悪行を為すようになると大きな禍をもたらすとも言われている神様ですが、瀬織津姫と同一神と言われるところから考えると、禍を流してくれるのかもしれませんね。

六所神社 御祭神


六所神社 拝殿


ここで難問が、アジスキタカヒコネと瀬織津姫(八十禍津日神)が全く繋がらないのです。
ただ、アジスキタカヒコネの妹神である、下照姫(天稚子と結婚)が謎を解く神様かもしれないと思いつきました。
下照姫は高照姫とも高比売とも言われます、そうです、瀬織津姫はアジスキタカヒコネの妹だったのです。西宮の廣田神社の御祭神は今は、天照大神の荒魂とされてしまっていますが、本当の名前は撞賢木厳之御魂天疎向津媛命(つきさかきいつのみたまあまさかるむかつひめのみこと)と言い、瀬織津姫のことです、このお名前は偽書されているホツマツタヱにも、天照大神の妻神として登場します。※ホツマツタヱでは、天照大神は男神です。
瀬織津姫が記紀にも、神社の御祭神から消されてしまったのも、これが理由だと思います。女神である天照大神に妻が居ては困るのです。
そうなると下照姫と夫婦になった天稚子(あめのわかひこ)は天照?
ただ、アジスキタカヒコネと天稚子はそっくりで、親が間違える位似ていたのなら、そもそも同一神なのか?
謎が謎を呼ぶ展開です、ひょっとするとこれを考えさせるためにここに呼ばれたのか?
そんな気がしてきました、少しRPGのイベントをクリアしたかもと思いました。

六所神社 本殿

八幡神社が一番かも

本殿の参拝を終えて、隣にある八幡神社へ、ここはピリピリする!
八十禍津日神かどうかは分かりませんが、ここの神社は本当はこっちの祠で、後からなのか、焼失したからなのか分かりませんが、今の本殿に再建されたのでしょう。
しかしこの神社に来て良かったと感じました。アジスキタカヒコネに少し近づいた気がします。


六所神社 八幡神社

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