7月


36週に入り臨月に入った。もう約9ヶ月もの期間、自分とはべつの生命と常時一緒に過ごしているということで、驚く。
胎動を感じる前はいまいち実感がうすかったけど、どんどこと元気な胎動を感じるようになってからは、ほんとうにこの体の中に別の生命体がいるんだなと身をもって感じるようになった。
日によって、早く会いたいと思ったり、ちゃんと育てていけるのだろうかと不安になったり、今の生活が一変してしまうのがこわくなったりで気持ちが忙しい。きっと産まれるまではこんな感じなのだろう。

今日は職場の上司から近況についてのchatworkが飛んできて、少し通話をした。久々に夫以外の人間と話したので少し緊張した。内容はとくに無かった。
上司からは月1〜2ほどで近況確認の連絡がくる。組織として、休職者と長期間コミュニケーションがないと良くないという判断なのだろう。
上司との通話の後、仕事を全て忘れている気がする、仕事のある生活に戻れるのだろうかと不安になったけど、今考えてもどうしようもない気がしたので無視した。みんなこの不安をどうしてるんですか。

明日は病院で、先週初診だった担当の医師とはものすごく相性が悪い(というか、態度・口が悪くて意味がわからなかった。いまどきこんな医師もいるのかと思った)ので今から気が重い。しかし気になることは聞かねばならない。一種の仕事と思って勇気を出して完遂しよう。

7月になり、いろんなところから夏が染み出してきている。マンションの廊下に虫が集まり出している。初めて見る、でっかくて、黒地に白の派手な水玉柄で、長い触角がピョーーーンと伸びている虫。の名前を夫が教えてくれた。わたしの(環)世界にあたらしい生き物が登録される。



7月の端っこを君がめくりだす 呪文のごときゴマダラカミキリ

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