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のっぽとちびと休む

 トミー・ウンゲラー作品の紹介第6弾。ただ本作品は、ストーリーはトミー・ウンゲラーではなくトミー・ウンゲラーは絵だけを担当している。そのためか、トミー・ウンゲラーが原作担当している作品と比べて少し教訓めいたものが混じっていて鼻についた。普段のトミー・ウンゲラーの作品はわりと淡々とストーリーを展開させるものが多いように感じる。

 本作品はキリンとネズミの物語。あるひサバンナで火災が発生する。普段は「お互いできないこと」に着目してバカにしあっている。しかしこの時ばかりは、難局をキリンとねずみの力を合わせて乗り切る。そして最後には、「お互いのできること」に着目して褒めそやす。そんな話だ。

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 まずはハンター。悪そうな顔だ。サバンナで葉巻。しかもマッチのポイ捨て。完全にアウトな奴だ。サバンナで葉巻吸うと美味しいのかな。空気乾燥していると吸い心地が良さそうな気もする。

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 この意地悪そうなキリンの顔もいい。絶妙な表情をしている。

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ネズミの方はなんか顔がはっきりわからない。正面からのショットがない。でもわりとキリンより良い奴の雰囲気がする。

本作品は、ストーリー展開もわかりやすいし、道徳的要素も入っていて子どもにもおすすめできるトミー・ウンゲラーの本の1冊だ。

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