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海外の子育てと教育事情

第二第四土曜日に開催中の海外24ストーリーのクラブハウス
今回のテーマは、海外の子育てと教育事情

日本でこれから留学を考えてる高校生や大学生とその親や、海外在住で今から子供を地元の学校に入れる方には面白い内容だと思います。

前回、似たような内容で話した記事があるので、是非読んでみてください。


さて、海外の子育てや教育と言えばモンテッソーリやシュタイナーが頭に浮かびませんか?(私だけかな?)

まずは、アメリカ在住のお父さんが
息子さんがモンテッソーリ教育を保育園から現在の小学1年まで受けている話をしてくれました。

「自分が受けたかった教育を息子に投影しているんですよね。だから、ある意味では親の自己満足かなぁ?」

モンテソーリの小学校は1年から3年生が一緒のクラスで、時間割は自由。読み、書き、算数の教材が沢山あり、それを子供たち1人1人が選んで、自分の好きな順番で進めるそうです。あと、年上の子供が年下の子供に教えたりするそうです。

「ふーん、そんなんでクラスが成り立つんだ」

と思ったら、先生がモンテソーリ流のクラスを運営する修士課程で研修を受けているからなせる業だとか。

次に、シュタイナー教育。複数の国を渡り歩いたお母さんが経験を語ってくれました。大事な点を一言でまとめると「シュタイナーの思想は好きだけど、小学生になった頃にはAcademic(学校の科目)を取るか、Alternative(感性を重視した代替教育)を取るのかで、親はゆらぎますよね。」

もう1つ、興味深い点。「できる子はどんな教育システムに行っても伸びるんですよねぇ~。」

うんうん、私も聞いたことがあります。

「重要なのは、ダメな子にはどんな支援をしてくれるのかが、公立、私立、シュタイナーとかで変わってくるんですよ。その辺を親がきちんと見て判断しないと。」

うーん、これは示唆に富んだご発言。

これに深くうなずいたのはドイツのお母さん(もちろん、画像は無いので私の勝手な想像ですが)。

「そうなんですよー。私はパートナーがシュタイナー教育に関わっているから娘を入れたんですが。」

えぇーっ!物凄く運が良いですね。しかもドイツでシュタイナーだなんて、本場の経験が得られるのでは?と私はうらやましく思っていたら。

「だって、ローマ字を覚えるのに小学校1、2年を掛けるんですよ。半分くらいの子供達は読み書きできない感じでした。」

えぇっ!!ウソォーーー?ビックリです。

「私の娘は4年生か5年生まで続けたけど、結局は本人がフラストレーション溜まってシュタイナーを辞めたいと言い出しました。」

スゴイ。。。

「で、公立を考えたのですが、学力的に無理。それでモンテソーリなら4,5,6年生が1クラスで何とか追いつけそうだから行かせたんです。」

次に略してインター(International School)についての話に移りました。

お2人の娘さんを英国と日本と香港で育てたお母さんのお話。

「結局はどの国を母国に選ぶかですよね。私の場合は英国が最初だったから、日本でも英国のインターにしました。」

へぇー、そうなんだ。インターも国ごとに変わるなんて知らなかった。

さてさて、私立だけじゃなく、地元の公立の話も聞きたいですよね。

カナダ在住のお父さん、3人の息子をバンクーバーの学校に通わせました。

「うちの子供達は英語があまり上手じゃなかったので、最初は学習障害のレッテルを貼られたんですよ。」

それってヒドイ。。。

「でもね、私は息子達が勉強はできると分かっていたし、単に言語のコミュニケーションに課題があるだけと信じていました。」

フムフム。

「カナダの公立は自分で考え、課題を見つけさせる風土があるんです。出来ないことをけなさないし、周囲と違ってもOK。だから、息子はフランス語を休んで、自分の苦手な科目を個別補修(チューター)の時間に当てたんですよ。」

へぇー、凄い。日本より柔軟性を感じますね。

「あと、学習カウンセラーがいて、子供の心境をよく把握してくれて、それを親に教えてくれるんです。」

この辺のサポートはさすが海外ならではという気がします。

次に、日本語補習校の校長先生を務めた経験のある方からこんな発言。

「海外に住む日本人の子供達の言語発達とかアイデンティティー形成に関心があるんですよねぇ。」

「海外でも、国際結婚か日本人家庭かで変わりますもんね。」

先程のカナダのお父さんは日本人家庭。

「日本語学校に週1回通わせて、家では日本語をしっかりやったので、日本に住む子供達とほぼ変わらないくらい日本語が出来て、日本文化を知っていますよ。」

国際結婚でスペインに住むお母さん。中学になる娘さんとの会話はお母さんが日本語で話しかけて、娘さんがカタラン語で返してくるそうです。

うん、これは私もアメリカの国際結婚の子供達でよく見かけます。

「娘は3ヶ国を使うんですよ。基本は地元のカタラン語。学校では公用語のスペイン語。それで英語。面白いことに、授業科目によって使われる言語が違うんですよ。例えば、体育や図工は英語でやったり、他の科目はスペイン語だったり。それぞれの学校が決め手やっている感じですね。」

へぇー。面白いなぁ。多言語教育は子供の知能を発達させるって記事とかTV番組を見たことあるし。

最後に、学校の送り迎えについて。

別のカナダの公立学校に2人の子供を通わせているお父さんの発言。

「カナダは親が車で学校まで送り迎えするんです。あれって、子供の友達関係とその子たちの親のなりも観れるから良いですよね。」

息子3人のカナダお父さんも肯定的。

「車の中で子供達との対話の時間にもなりますしね。」

「日本だと子供達だけで通学するから、友達の親の事について知り難いですよね。」

実は、私は子供の送り迎えが過保護な気がしてあまり好きでは無かったんです。子供が自立する環境や時間を与えたいなと思っていたので。

でも、カナダのお2人のお父さんの話を聞いて、「あ、そういう観点もあったか。」と納得しました。

そうそう、あとは愛情表現も話題になりましたね。西洋でははよく「愛しているよ」と言葉で表現するけど、日本人はねぇ。。。

カナダで3人息子を持つお父さんが凄く良い話を教えてくれました。

「子供の誕生日に長めの手紙を書いて渡しているんですよ。普段は照れ臭くて言えないことでも、誕生日という特別な日に、想いを綴っているんです。」

いいなぁ、この話。実は私も息子の誕生日が近かったので、手紙を書いてみました。小学1年生だからどこまで分かるかなと思い、読み上げたのですが。何だか表情がいつもとは違って、はにかんだ様子。何だかグッと来てたみたい。(親の勝手な想像?)

他にも沢山の話題があって、ここでは全て描ききれませんでした。いろんな国での経験を聞くのはとても楽しく、1時間があっという間に過ぎてしまいました。

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