ぬい服の原型型紙が欲しい。ので作りました。実践編
ゼロから10日でぬいを作る
今回は以前書かせていただいた『ぬい服の原型型紙が欲しい。ので作りました 上着編』の要領でYouTuber女子中学生ぬいものアイドルのたきゅーとちゃんの10cmぬいに服を作ったというお話です。作ったのが4月下旬でずいぶん時間が経ってしまい記録が消えかかっているため、慌てて書いている次第です。
たきゅーとちゃんの10cmぬいはこちらの動画を見て作らせていただきました。
記事を書いている8月にはもうたきゅーとちゃんのぬい服の本が出ているので今ならそれを参考にすれば良いのですが、4月の舞台へ連れていきたかったため自力でなんとかするしかありません。しかも思い立ったのが観劇10日前。たきゅーとちゃんが居なければ絶対無理な日程でした。たきゅーとちゃんに感謝!感謝!です。
何故か原型型紙を作らない
なんとか1週間で本体を作ることができました。が、締め切りまで時間が無い事で自覚しているより焦っていたようで、何故か自分で編み出した『型紙から衣装の原型を作る』をせず、その時の私はもっと簡単にできるのでは?と色々試してみました。試すくらいならさっさと原型作ればいいのに……。
まず初めにコピー用紙にぬいを置いて、アウトラインを鉛筆で引きます。その線を整えて後ろ身ごろの型紙にし、それを元に前あわせの前身ごろの型紙を作ります。その型紙を切り出して、ぬいに合わせてみます。色々寸法が合っておらず、そのまま型紙には出来ません!
勿論この方法が間違っているわけではありません。全くヒントのないところからぬいの衣装を作る時の正統な攻め方だと思います。が、このアウトラインがそのまま型紙になるのではなく、そこから試行錯誤が始まるのです。そして私にはその試行錯誤している時間が、無い。
血迷った私は今度はぬいをコピー用紙で簀巻きにして型を取ろうと試みました。そして失敗しました。
諦めて型紙から衣装原型を作る
何故ぬいの型紙から原型を作る事をしなかったのか。今思えば理由は明確です。面倒くさかったから、です。その一言に尽きます。締め切りまで2日となったところからの衣装作りで、アウトラインさえ引けばパッパと仕上がるのでは?と邪な考えに囚われたのがいけなかったのです。どんな方法でも楽な道はないのだと学びました。多分。
ということで、10cmぬいの型紙を上着とズボンの二つ分、ボディ型紙を別紙に写します。作りたい衣装は袖のない甚兵衛のようなもので、上着は足の付け根より少し下までで前合わせ、ズボンは普通の長ズボン(語彙力行方不明)です。
この写した型紙に左右の横幅を5mmほど足し、上着は首に当たるところを楕円に削って襟ぐりを作り原型の試作第1号にします。前回作ったのはたきゅーとちゃんのおすわりぬいとほぼ同サイズの座高約17cmで左右各1cm取ったのですが、今回は全長10センチということで伸び率を少なく見積もって左右各5mmにしました。
ここで大事件が起きました。
試作1号がもうほとんど完成形だったんです!
なんで初めからこれやらなかったんですかね……。
襟など微調整はしました。でも、ほとんど完璧だったんです。
出来ました!
出来ました。縫い上げた後の装飾刺繍で色々またありましたが、とりあえず出来上がりました。元々作りたい服の形が単純なのもありますが、型紙からだとあんなに簡単にできるのか!と感動を通り越して呆然とします。
黒くてわかりにくいので、一応開いたところも写真撮りました。上着のフチは2mmサテンリボンを布用ボンドで接着してます。ベルトは金色のリボンに面ファスナー(薄手のマジックテープ)を付けて、これで上着も止めてます。
今ならたきゅーとちゃんの本、もしくはYouTubeを見ればこの10cmぬいにピッタリの服が、しかも色んな種類作れるのでありがたい限りです。
先人、本当にありがたいです。
このぬいを作った時の記事はコチラ↓で書かせていただきました。
実在人物をぬい化する際の髪型や顔のデフォルメ例として、読んでいただけたら幸いです。
一つ目のぬい服の原型を作った時はその前にもう基本となる衣装を作っていて、正直意味ない事を四苦八苦しながらやったものだなぁと思っていたのですが、世の中無駄なことはないですね。すっっごく役に立ちました。そしてもうたきゅーとちゃんの本があるから原型作りも役に立つのは最後かと思ったのですが、新たなぬいをまた違う型紙で作り始めたのでまだまだ使えそうです。また日の目を見れそうで良かったです!
そちらのぬいの作業工程などもご紹介できたらと思っております。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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