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実在の人物の推しぬいを作る。髪型の再現は難しい。

人生初、実在の人物のぬいを作りました。人型ぬい2体目にして結構な冒険です。モデルはふぉ〜ゆ〜の松崎祐介さん。なにぶん著作権に厳しい事務所なので、写真はコチラのプロフィールからお願いします。

先に材料から。
クリスタルボア(グッズプロ)
・背伸び♡ふぁんで〜しょん(肌色)
・オールドパープル(髪)
・ダークブラウン(髪)
刺繍糸
・cosmo312(眉毛、目のアウトライン)
・cosmo602(瞳孔)
・OLYMPUS324(瞳の濃い上部分)
・cosmo2664(瞳の薄い下部分)
・cosmo100(瞳ハイライト)
衣装
ぬいれっくす(グッズプロ)
・ブラック
ステッチカラー(金)
リボン(金)
面ファスナー

型紙はたきゅーとちゃんの10センチぬいを使わせていただきました。

型紙の枚数も少なく、でもフォルムは可愛いので初心者の方や、参戦イベントまで日にちがないのに急に推しぬい作りたくなった私みたいな人間にはピッタリのコです。
私自身、あまり実在の人物のデフォは得意ではなく、今回も特に推しぬいを作ろうとは思っていませんでした。が、Twitterでふぉ〜ゆ〜一人一人の似顔絵の書き方(特徴?)を解説してくださってる方のツイートを見かけまして、「あれ?これ作れる?」と思ってしまったのです。そこからは特攻、突貫です。

まずはイメージの書き出し。ありがたきツイートを参考に自分で描いてみます。
特徴を簡単に書き出しますと、
・顔四角い
・眉毛濃くて上がっている
・目は下がり気味
・口はv字
・耳大きい

←先に描いた似顔絵  より“らしさ”を求めた似顔絵→

うーん。いまいちぬい化して可愛くできるか自信がない。何度も何度も目の位置や口の大きさを変えて描いてみましたが、これ以上にはならず。少し心折れかけたところで他の方が作っている実在人物の推しぬいを見てみることにしました。
ここで新たな気づきを得ました。そう、
実在の人物でもバリバリ目を大きくして良い!
という事です。
本人がよく目が細いとイジられる人物でも、一重でも、ぬい化するなら目を大きくして良いんです!……いえ、好みによりますが。
そういうわけで型紙を写した紙にイメージ図を描いていきます。

良いんじゃないでしょうか!
保険で目が細いバージョンも描いてみましたが、やっぱりお目目ぱっちりが可愛いです。
ちなみに顔を四角くするためフェイスラインいじりました。右の絵のオレンジ色の線が元の型紙のフェイスラインです。左右の下のノッチまでの距離をメジャーで測り、同じ長さで四角っぽい形にしてます。このくらいの変更なら成形に支障は無かったです。
大体方向が決まったので布を切り出し、縫い合わせていきます。今回使った肌の布は
グッズプロさんのたきゅーとちゃんコラボ色
背伸び♡ふぁんで〜しょん
です。元気キャラっぽいけどオークル系の肌色です。すごく可愛い。
突貫なので途中過程の写真が無く型紙と覚書になりますが、参考にしていただけるとしたら髪型の作りかと思うので、そこだけ詳しく。

実在人物のデフォで1、2を争う大変な髪型作りですが、私も例に漏れずとても苦労しました。まず推しがコロコロ髪型変える人だという事はさて置き、今の髪型、そしてよくしているイメージのツーブロック、フロントノーパートの髪型を作っていきたいと思います。
型紙はコチラ。

左は後頭部、右上が前髪レイヤー部分、右下が前髪


まずフロントの髪型。
リアルな“人”っぽさを出すためとツーブロックの刈り上げとの色馴染みを考えて裏にダークブラウンのクリスタルボアを両面接着芯で張り合わせました。次に髪型作りですが、特徴を挙げるとオンザ、毛束感のあるノーパート、緩くカールのかかったレイヤー‥でしょうか。

オンザは毛先が上のノッチくらいの長さなら綿を詰めた時に持ち上がるので、それで表現できると思いそのくらいの長さを基準に描きます。
続いて毛束感のあるノーパートを表現するために毛先は少し細かめに作りました。
最後に緩くカールしたレイヤーですが、レイヤーは上の髪が短い髪型なので、写真↓の緑ラインで描いたようなパーツを速乾アクリア(速乾布用ボンド)で付けていきます。

細いパーツは上…髪の毛で言うと根元の方に先に速乾アクリアを塗ってまち針でしばらく固定します。くっついたら毛先の流す方向を決めてパーツの先っぽ近くに速乾アクリアを塗って、またまち針でしばらく固定してくっつけます。そうすると中間部が少し浮く感じができてエアリー感のある髪型になるかと。中央の大きめのパーツは根元を軽く縫い付け、毛先は速乾アクリアで付けてます。
ちなみにこの足したパーツは表のオールドパープルを両面で使っています。茶色にしていません。

正面から見るとこんな感じ↑です。髪型案第一号↓で描いたようなかき上げた髪型のようなパーツを頭の前後に挟むことも考えたのですが、レイヤーというより触角みたいになってしまったので没にしました。

髪型案第一号


次に後頭部です。
参考にさせていただいたのは『はじめてでも絶対作れる! かわいい推しぬい&ぬい服』です。こちらの本は目や表情、髪型の種類が豊富でぬい作りに本当に助かっています。

ただし、こちらのぬいちゃんの型紙は後頭部が1枚で出来ているのに対し、たきゅーとちゃんの10センチぬいは2枚から出来ているのでそのままは使えません。急ぎなので若干荒技になってしまいましたが、中央部分を長く四角く作り、顔と縫い合わせて頭全体が完成してから良い感じの長さにカットしました。

刈り上げの部分は後頭部をダークブラウンで作る事で表現しました。
出来上がった頭がこちら。

被せるオールドパープルの髪はカットしてしまうことを前提に、おおよそどのくらいまでカットするか当たりを付けて下の方は縫い合わせませんでした。必要なら縫うかボンド接着を考えていたのですが、幸いな事にドンピシャでできたので今回は縫う必要がありませんでした。

ここでちょっと困ったのが頭を顔、前髪、後髪、後頭部で縫い合わせるのですが、髪の毛部分はクリスタルボア両面貼りなのであまり伸びず、顔と後頭部はよく伸びる…‥という事です。結果的には後頭部と後髪が少しずれて後付けでパーツを足して誤魔化したところができてしまいました。もう少し時間があれば頭部の縫い合わせは細かくまち針を打ち、髪と頭がズレていないか確認しながら作業する事を心がけた方がいいと学びました。次に活かせると良いな‥などと考えてます。

次に簡単に衣装のお話を。
最初は着物の生地のような布で作ろうと思ったのですが、時間的にキツイのとぬいのサイズ的に薄くて柔らかい生地の方がいいと思いグッズプロさんの“ぬいれっくす”を使う事にしました。衣装は一番作り方が想像しやすかった上着は前を着物のように合わせ、下は同色の真っ黒なズボンの衣装を選択。左側に金の刺繍をすればそれらしく見えてくれると思ったのですが、ここで最後の難問が。
ぬいれっくすに上手く金模様が入らない!
時短のためにもステッチカラーで模様を入れようと思ったのですが、ぬいれっくすの起毛でなかなか上手く塗料がのらないのです。一応後身ごろから塗り始めたので何とか誤魔化し誤魔化し頑張りました。
ならば刺繍か?と前身ごろはDMCの刺繍糸ディアマントの金を一本どりで模様を入れてみたのですが、今度は起毛に埋もれて刺繍が見えない。どうしたものかと悩んだ挙句、刺繍の上からステッチカラー塗りました!刺繍糸がうまい具合に起毛を抑えてくれるのでステッチカラーが綺麗に乗ります。これが正解かと言われれば、時間があったらもう少し考える、と言いたいところですが、今回はなにぶん時間がないのでおおよそ形になってくれればOKとしました。色々妥協がありましたが、締め切りがある作業も集中できるのでたまには良いなと思ったりしました。
衣装の型紙についてはまた後日書かせていただきたいと思いますので、今回はこのへんで失礼します。

*追記
衣装の型紙を作った時の記事を書きました。

色々なぬい服の本が出ていますが、例の一つとして参考にしていただければと思います。


最後まで読んでいただきありがとうございました!

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