見出し画像

現代文 共通テスト.試作.センター試験の解説をします 

目次
□2022年11月9日公表のサンプル問題(2025年度実施予定)
□共通テスト
2024年本試験/第一日程  
2023年本試験/第一日程  追試験/第二日程
2022年本試験/第一日程  追試験/第二日程
2021年本試験/第一日程  追試験/第二日程 
特例追試験(問題が非公表なので非記載です) 
□センター試験
2020年1月本試験 追試
2019年1月本試験 追試
2018年1月本試験 追試
2017年1月本試験 追試
2016年1月本試験 追試 

現代文だけです。古文、漢文は解説していません

□共通テスト 国語 サンプル問題(2022年11月9日)2025年用

 
第三問想定(第一、第二は作成されていません)

A20点 15分(何度もスクロールとメモしながら)で解答しました。メモなしで紙で解答すれば8分くらいだと思います。
B20点 23分(何度もスクロールとメモしながら)で解答しました。メモなしで紙で解答すれば12分くらいだと思います。90分で現代文の大問を3つと、古文、漢文というのは適度な時間だと思います。

A 文章よりはグラフ、図の読解であって、現代「文」とは言えないと思います。データ読解という科目に近いですね。
「気候変動が建康に与える影響」、これがテーマです。文章には傍線部があると分かったので、後でそこだけ見ましょう。大まかに他の資料を見て、どんなことについて、どんな風に書いてあるかだけを見ます。図はテーマの関係図、グラフ1は気温の変化を折れ線と移動平均、グラフ2は降水量の変化を棒線で表現していて、グラフ3は台風の発生と接近数と認識しました。このあたりで記憶容量がいっぱいになりそうなので、資料Ⅱは後回しにして問に行きましょう。
問1(i)①(文章の傍線部だけ読みます。図に言い換えを探す問です。a気候·自然的要素の一番左、気候変動による影響の上段の一番左に書いてあって、傍線でつながっているので、明記されています。bざっと見て、超過死亡は死亡リスクの言いかえですけど、「高齢者」という言葉は図にありません。言い換えもありません。これが省略されているので、正解は1と4に絞れます。cは正文なので読む必要はないとわかりました。d気候·自然的要素の二段目の一番右に「極端な気象現象」、気候変動が建康に与える影響の一番右の「自然災害」と明記されていて、一番下の段に「暑熱」は「熱中症」に言いかえ、他は明記されています。ということはeが読むまでもなく省略されているとわかりました。正解はbとeなので①ですね。eは「減少」という言葉が図にないので省略されていると確認できますね) 
(ii)②
(裏技を使えば、10秒くらいで②が正解だと分かります。正攻法だと①これといって突っ込みどころはないので、なんとなく合っていそうです。②気候·自然的要素の最上段を観ると、傍線でつながっているものはありません。つまり、気温上昇と降雨には因果関係は明記されていません。これが誤文です。他は読む必要はありません。③も気候·自然的要素は上段、影響は下段に分けて図示されていて正文ですね。④は傍線が一つの枠から複数出ているので正文です。⑤「事象に限定」というのも、季節性の枠にたくさん思いつくのに、実際はインフルエンザとロタウイルスだけ書いているので、正文です。)
問2 ③(裏技で正解は3.4.5に絞れますね。あとはアだけ見れば正解を出せます。簡単ですね。ア資料Ⅰの図、「気候変動による影響」の一番左に冬は減少と書いてあるので、言い換えがあって、前半は正文です。後半の「高齢者を中心に熱中症や呼吸器疾患など様々な健康リスクをもたらす」は、資料Ⅰの文章、傍線部b「高齢者を中心に、暑熱による超過死亡が増加」と書いてあるので建康リスクをもたらすことはわかるし、図を観ると「気温上昇-熱ストレス-熱中症」「気温上昇-大気汚染物質-呼吸器疾患」という因果関係も書いてあるので、正文です) 
問3(i)③(資料Ⅱが第3章abXdの言い換えなので、資料Ⅱを意味段落4つに区切って比較しましょう。
地球温暖化の対策は、a「私たちの生活行動様式の変容」
b「防災への投資」といった「適応策」が求められる。例えば、環境省は-公開したりしている。これも暑熱に対する適応策である。
また、X健康影響が生じた場合、現状の保健医療体制で住民の医療ニーズに応え、健康水準を保持できるのか、そのために不足しているリソースがあるとすれば何で、必要な施策は何かを特定することが望まれる。例えば、現行の救急搬送システムの評価を行い、対策を立案していくことが今後求められる。
また緩和策と健康増進を同時に進めるコベネフィットを追求していくことも推奨される。こうしたコベネフィットを社会全体で追求していくことは、セクターで縦割りになりがちな適応策に横のつながりをもたらすことが期待される。
選択肢①②は選択肢abを含む「適応策」の具体例として明記されています。⑤はdですね。③④がXです。④は例えばの具体例なので、③に含まれているし、目次に書くのは具体例ではないので③が正解ですね)
(ii)②(①④⑤はその通りだと思います。②③で迷いますね。②大気汚染物質による感染症の発生リスクの増加というのは、図を観ると因果関係がないので誤文ですね。図には「大気汚染物質-呼吸器系の疾患」という因果関係が書いてあるので、わかりますね。助言ではなく、Bさんの理解が間違っているので、出題の表現が変に思えます。0点の助言です。③感染症や熱中症の発生リスクについては書いているんです。リスクはまだ起こっていないことなので、発生状況の推移というすでに起こったことについて書くのは少し変ですね。けど、そういうデータがある可能性は高いので、常識で考えれば間違いとは言えません。70点の助言です。)
ここまでは正攻法の解法です。

裏技を読んでいる人はわかっていると思うんですけど、念のためどの裏技でどうやって解答するかをB問題の解説の前に書いておきますね。

裏技を使えるようになりたい人はこちらの記事を読んでくださいね
https://note.com/kaiden_juken/n/n116384655165

ここから先は

39,021字
この記事のみ ¥ 340

サポートして下さると長く続けられると思います。これからも学んでいく費用に使うので、サポートを御願いしますね。