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皆伝 世界史30 1990年-1999年


              冷戦後の世界 
①ヨーロッパ中世のように脱主権国家=国家が弱くて多元的なので「新しい中世」と言う研究者もいます。国家の他に、グローバル企業、NGOなどが国家と対等にふるまうシーンもあるので、パワーがたくさんあって、多元的と言えます。 
②人、もの、お金、情報の流通が地球/グローバル規模になったことで、再グローバル化の時代とも言えます。13世紀のモンゴル帝国はユーラシアだけのグローバル化でした。大航海時代は地理的にはアフリカ、アメリカも入りました。けど特権的な人だけのグローバル化で、誰でもがアジア、アメリカを往来はできませんでした。都市国家ヴェネツィアは地中海だけの支配、イスラーム商人はインド洋、南シナ海だけでした。20世紀末以降の三回目のグローバル化は、地球規模に誰でも何でも往来できる時代です。
つまり、冷戦後の世界は、多元的でグローバルということです。

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