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皆伝 現代文 そもそも02 入試問題への取り組み方

いつ解くか

・入試問題は、受験勉強を始めた日に観ておきます。入試問題というのはこういうものかと知っておくためです。
志望する大学があれば、その大学の入試問題を観ておきましょう。
記述式か、文量はどのくらいかや、漢字の出題数、文学史や文法は出るのかなどを把握して、今後の学習計画を立てましょう。
いつまでにどの参考書や問題集をどのくらいするのかといった、学習計画の立て方のわからない人は、個人指導か個別指導の塾で訊くか、親しくしている先輩に訊くか、皆伝の記事を待ちましょう。
人によってスタートラインも目指すところも違うので、あなたのことを観てくれる人に聞くのがいいんですけどね。

・志望校でもそうでなくても、入試問題を解いてみるのは、受験勉強を始めた日でもかまいません。どのくらい現状と差があるのかを知っておくためです。
ある程度、力が付いてきた時期に解いてみても構いません。

本格的に入試問題を解くのは、10月くらいからでいいと思います。3月、4月から現代文を学習していて、もう力が付いている、合格点を取れそうで、あとは細かな仕上げだけという受験生の場合、志望校対策として、ですね。
10月になってもまだ力が付いていない、そもそも学習を始めたばかりという人は、入試問題に慣れるため、なんとか足を引っ張らない程度に得点するための対策を考える必要として、本格的に入試問題を解きましょう。
学習を始めたばかりだけど、10月、11月、12月、1月と力を付けられそうだという人は、私大を志望している人はまだ問題集をしていてもいいかもしれません。共通テストを受ける人は、一回くらいは解いておきましょう。

どうやって解くか

手順ですね。
読解法や解法は今回ではなくて、皆伝 現代文で書いていきます。

・タイトルと著者名を観る。
タイトルはキーワードでもあるし、どんな話なのかを教えてくれていると思います。
著者名になじみがあれば、「プロレタリアート小説かな。労働者の話だろうな」と思って読めるし、「京都大学の元学長で人類学者だ。ゴリラと人間を対比する話かな」と構成の対立軸もわかって読むことができます。

・先に設問を観る。
どんな設問かあるかも知らないで、問題文を読むのはもったいないと思います。問題文を読み終えてから、傍線部をもう一回観て、さっき見たはずの傍線部の理由を探すとか、この一文を適切な箇所に入れなさいという設問を観て、改めて読み直したりということになってしまいます。
たいてい「問題文を読んで、設問に答えなさい」と書いてあると思いますけど、設問を先に観て、問題文を読んで、設問に答えなさいという意味だと考えましょう。

・すぐに解けそうな問題は解いていきます。
漢字、文学史、簡単な空欄穴埋めですかね。「2点確保した。安心だ」という気分で、先に進めますね。

・すぐに解けない問題は飛ばして次に行きます。
選択肢なら、キーワードや有力な選択肢に印を付けておいて、後で戻ればいいんです。
「鞣す」の読み方を書きなさいのような、解けそうな問題だけど時間がかかる場合は、答は「な行」で始まる読み方だと思ったら、そこの余白に「な行」と書いて、先へ進んでおきます。革を柔らかくするので、正解は「なめす」です。

・問題の文はよく読んで、「正しいものを選べ、正しくないものを選べ、誤っているものを二つ選べ」などに〇印をつけながら進めましょう。

・本文の空所/空欄や傍線部番号に〇印を付けます。
傍線、波線などは見逃しやすいので、〇の方がいいと思います。
(例)a.ピラミッド時代のエジプトでは)のa「上記の文の下線部aについて答えよ」 aはどんな問題だったかな、と読み返す時に、すぐに問題aがどこにあるかわかりますね。
一文字の漢字などは見逃しやすくて、探すのに時間がかかるので、印を付けておくんです。
いつ印を付けるのかというと、漢字の問題を先に解く際に、さーと斜め読みしながら付けます。見つからなければ、時間の無駄になるので後回しでいいと思います。傍線部の設問の解答を探しながらでも、改めて近くを探しましょう。

・空欄穴埋め問題は、自分で答を思い浮かべてから、選択肢や語群を観ることにしています。そうすれば、紛らわしい別の用語に惑わされません。穴埋めに使用した用語は、語群からどんどん消していきましょう。

誤文を一つ選ぶ問題では、誤文という箇所に〇を付けましょう。
選択肢の番号に〇 ×をつけていきましょう。
1〇 2〇 3× 4〇 5〇
一つだけ×が付くから、誤文を選ぶと忘れていても、一つだけ印の違う選択肢3を選ぶということで、勘違いを防げると思います。
正文ならA 誤文ならBを記しなさいの場合には、
〇、×と解答欄に書かないように、A、Bと書いていきます。
1A 2A 3B 4B 5A

・記述式では、問われているのは「こと」「もの」「人」「理由」なのかによって、文末を変えます。
どういうことか、どんな意味かなら、「こと。」で終えます。
どういうものを想定しているかなら「もの。」で終えます。
どういう人物か、かなら「人。」で終えます。
理由なら「から。」で終えます。
どういう事情かなら、こと、からがありえますね。



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