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皆伝 現代文

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大学入試に必要な現代文の知識、学習法、読解法、設問の解法を書いていきます。高等学校の新課程にあわせた記事も書いていく予定です。
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#皆伝現代文

皆伝 現代文 読解11小説の構造

地の文、セリフに分けられます。 ・地の文の要素 ①時間と場所の説明 映画や演劇、マンガと同じで、「いつどこで誰が」ということを把握したうえで、「なにをなぜ」しているのかを理解しましょう。 「いつどこで誰が」が変化したときは、場面、シーンが変わっている可能性が高いです。基本的には段落が変わっていれば、場面、シーンも変わっています。 例)影が短い。(真昼ですね) 影がだいぶ伸びてきた。(春の午後3時ころかな) 長い影が薄くなってきた。(曇ってきたか、夕暮れですね) 時間や

皆伝 現代文 読解07 読解しやすくする作業

本番でもします。要/骨格を明確化しましょう。 ①言葉を補って読む。 主に接続詞「そして」「しかし」を文頭につけて読むと構成がわかりやすいと思います。逆接の「しかし」、逆説の「むしろ」は特に補っておくとわかりやすくなります。もちろん、主語も補います。指示語は言い換えます。 例)「俺は天才だ。俺は明日大会に出る。賞金額がすごいからだ。自信はない。」 「文章が下手だなあ、接続詞くらいまともに付ければいいのにと思いながら、難癖をつけながら読むのがこつだ」と先生は言っています。

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皆伝 現代文 読解06 要約する

    要約をすると、しっかりゆっくり文章を読むことになるし、構造や内容も理解しようと思って読むことになるので、文章の構造を把握する力を付けるためにはいい訓練になるんです。だから、要約をしましょう。 最初は一文を要約しましょう。その後に段落を要約します。それもできるようになったら、文章を要約しましょう。 もちろん、小論文という科目では、要約せよという出題もあります。 要約とは何かと言うと、「簡潔に言うと〇だよ」「一言で言うと〇なんだ」ということです。 入試では1000字の

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皆伝 現代文 読解02 段落同士、段落内の構造について

段落同士、段落の中の小さな構造としては、 要素の組合せを見抜きましょう。 要素は4つあります。 ①事実、一般論 ②筆者の意見 ③専門家、関係機関の意見 ④他  詳しく書きます。 ①事実、一般論 多数派の意見や常識とされていること、アンケートや統計などですね。 「赤信号なら止まるということは常識である」 「日本人の多くが今やパン食である」 「2026年度の政府統計によると、日本人の56%がカロリー不足である」 「2020年2月の調査では、四国に野生の熊はいなかった」 ②筆

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皆伝 現代文 知識04 文法

偏差値50以下、50前後の大学では文法が出題されることもあります。中学校で学んだと思いますが、復習しましょうね。 主語 述語 目的語 主部 述部 聞いたことはあるけど、説明はできない。 こういう人はたぶん、中学の時にはすでに日本国語/現代国語/現代文が苦手だったと思います。 中学校か小学校の内容からおさらいしてください。 皆伝 現代文は大学受験で出題される文法、そこに関わることに絞って書くので、小学校、中学校の総復習はしません。 「中学国語をひとつひとつわかりやすく。改訂

皆伝 現代文 知識03 背景知識 語彙

 小説や評論文を読む時に必要な背景知識と語彙の獲得 SDGsというテーマについての文章を読むとき、SDGsについての基本的な知識がなければ、文章理解が浅くなります。また文章を読んでいて、わからない言葉が多ければ、文章全体の意味も把握できません。背景知識がなくても解けますが、時間がかかったり、焦ったりするので、準備しておくにこしたことはありません。 『現代文キーワード読解』(Z会.2014) よく売れている参考書ですね。 他にも 「読み解くための現代文単語(評論・小説)」(小柴