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皆伝 現代文

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大学入試に必要な現代文の知識、学習法、読解法、設問の解法を書いていきます。高等学校の新課程にあわせた記事も書いていく予定です。
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2023年4月の記事一覧

皆伝 現代文 読解14 キーワードの見つけ方 

なぜキーワードが大事なのかというと、 ①キーワードのある個所が傍線部の言いかえになっていて、正解であることが多いんです。 ②キーワードが多く入っている選択肢は正解であることが多いんです。 ③全てのキーワード(及びキーセンテンス)を並べれば、あらすじになるし、その文章を過不足なくわかりやすく伝えられます。伝えられない場合は、キーワードを拾い切れていないと気付けます。要約しなさいという小論文の設問にも必要なんです。 ④段落Aで繰り返し出てきたキーワードが段落Bでは出てこなくなって

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皆伝 現代文 読解13 構成理解2 主張、事実と心情

読解11 ②構成を読み取りやすくするためにで、詳しく書くと言ったので、今回はこれを詳しく書きますね。 ■小説では A事実 「彼女は告白した」 「久しぶりに会える」 ここにも心情を読み取るのが小説では必要なことです。 B心情 「彼は寂しく思った」 「中学校の制服を着た少年がとぼとぼ歩いている」 C情景描写 ふきっさらしの場所 D心情描写 最後の葉が落ちた≒断られた に分けます。 Bの心情が、特に大事です。 ■評論では A事実 地球は温暖化している。 B主張 再生可能エ

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皆伝 現代文 読解12 構成理解1意味段落

意味段落に分ける方法 読解11の① 別の記事で、改めて詳しく書きます。と書いたので、今回はこれを書きますね。 一文字下がっているという見た目の形式でわかるのが形式段落で、一文字下がっているかどうかに関係なく、話が変わったなというところが意味段落です。 例えば三つに分けると、序論、本論、結論になっていたり、四つに分けると、起承転結になっていたりします。 偏差値45-60くらいの大学では、たいていの場合、傍線部の解答は同じ意味段落にあるんです。 解答の探索範囲を間違えないよ

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皆伝 現代文 読解11小説の構造

地の文、セリフに分けられます。 ・地の文の要素 ①時間と場所の説明 映画や演劇、マンガと同じで、「いつどこで誰が」ということを把握したうえで、「なにをなぜ」しているのかを理解しましょう。 「いつどこで誰が」が変化したときは、場面、シーンが変わっている可能性が高いです。基本的には段落が変わっていれば、場面、シーンも変わっています。 例)影が短い。(真昼ですね) 影がだいぶ伸びてきた。(春の午後3時ころかな) 長い影が薄くなってきた。(曇ってきたか、夕暮れですね) 時間や