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第96話 都市伝説『「カプラン臨床精神医学テキスト」から』(BJ・お題『狂気』)


双子が出てくる映画『牛首村』が話題になっている。そこで今日は双子の行動が驚くほど似ている、という話を、『カプラン臨床精神医学テキスト』という精神医学の教科書から抜き出してお送りする。


まずは一卵性双生児のジム・L とジム・S のの話から。

オハイオ州の異なる家族と養子縁組をして幼少期から別々に育てられ、互いの存在も知らなかったジム・L とジム・S が再開したのは39歳のときであった。
明らかになった二人で共通点は次のようなものがある。子供時代に買った犬にトイという名前をつけた。指の爪を噛む。18歳から頭痛に悩まされた。2度結婚しているが、結婚相手の名前はリンダとベティーであった。庭には木をぐるりと加工ように丸いベンチを置いていた。ガソリンスタンドで働いてから郡の保安官として時間勤務していた。家の中に自分の妻に対する愛のメモを撒き散らした。毎年夏期休暇には、自分の家族をライトブルーのシボレーで、オハイオからフロリダのセントピータースバーグにあるパスーグリルビーチまで連れていった。


このように別々に育った一卵性双生児が、同じ名前の女性と付き合うという話は、私はほかでも聞いたことがある。だがこの手の話は、誇張が入っているかもしれないと思っていた。今回は有名な医学の教科書に載っていることなので、その信憑性はかなり高いと思われる。人は交際相手の名前まで、遺伝子で決められているのだろうか?

そういえば、付き合う女性の名前がすべてエリカという男がいた。名前で付き合っていたのだろうか?
それも複数名同時並行で付き合っており、ある日それがバレて全員が一堂に会することとなった。「本命は誰なの!」と問い詰められ、男はただ「エリカ」とだけ答えたという・・。


本題に戻ろう。

幼児期に別々にされた一卵性双生児であるジェリー・L とマーク・N は、30歳のときに面識を持ったが、多くの点で同じところがあった。たとえばどちらもボランティアの消防士であり、居間に安全装置を取り付けてあった。飛行眼鏡をかけ、ベルトのバックルは大きく、大きな鍵輪をつけていた。
ジャック・Y とオスカー・S は1933年にトリニダードで生まれ、彼らの両親が離婚したために幼児期に引き離された。彼らは46歳のときに再開した。彼らはゴムバンドを手首にためて、本屋雑誌は後ろから前に向かって読んだ。また彼らは混雑したエレベーターで他に乗っている人を驚かすために大きなくしゃみをするのが楽しみであったというから興味深い話である。
パッシーとジェシーは、母親の死後8ヶ月のときに別れ別れになった。彼女らが再開したのは18歳のときであった。それぞれ結核に罹ったことがあった。2人とも管理の才能があった。また、ジェシーが大学並みの教育を受けたのに対し、パッシーは正式な教育は4年しか受けていなかったが、ジェシーの知能指数が153で、パッシーの知能指数が156であった。


ちなみにBJは、双子の両方と結婚するのが夢であるとか、マナカナのカナに「マナじゃなくてカナが好きなんだ!」と言って付き合おうと思っているとか、よく人に言っていたそうな。(これこそが狂気ですね)



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