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ボタニカル散歩人間
2024年4月15日 15:18
きみが私に触れる時、私の中に海が広がる。深く遠く、凪いだ海があらわれる海は、穏やかな波をもって肌に触れる。いつも私と違う温度で、波は優しく体を包む。魚だった頃に戻れそうなくらい安らいで、ずっとそこにいたいと思う。ささやかに寄せる波は触れることができる。なのに決して私と溶け合わず、掴むことはできない。遠い、美しい青色は、憧れ。きみがくれる景色は確かに私の中にある。きみに見せたく