呉服売場の従業員【実話怪談】
警備員として働いていた頃に上司から聞いた話です。
まだ20代前半の頃新人時代の話なので、もう40年以上前の話になります。
とある百貨店の閉店後に、
お客様の残留や無断残業の従業員、入り待ちの強盗などの不審者を検索するために巡回を行います。
ときには従業員が隠れ残業していたり、
トイレで寝入ってしまったお客様などが
居ることもあるそうです。
そんなある日、
いつもと同じように各フロアの異常の有無を確認していました。
深夜2時を過ぎた頃
上の階から順番に巡回し呉服売り場のある階で
数人の女性が着物などの商品手入れをしていたので、声をかけたそうです。
ところが忙しいのか返答はなく
次の階に移動して巡回を続けたそうです。
全てのフロアこ巡回終わり
警備室に戻り責任者へ呉服売り場の従業員に件を報告しました。
すると責任者が
「こんな時間に残業しているわけが無いだろ!
もう一度確認して来い!」
と言ったそうです。
しかし本人は
「残業していたのは間違いないのに」
と思いながらも再度呉服売り場へ向かいました。
呉服売り場へ到着すると
そこには誰もいなかったそうです。
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