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「ミステリと言う勿れ」という「令和のネウロ」の話

1.はじめに

今更ながら、「ミステリと言う勿れ」の面白さが分かったので感想を書きます。元々、私はネタマンガが好きなので「ポリコレアフロ」ネタが有名な「ミステリと言う勿れ」については、1巻だけ読んでいました。
その感想としては、確かに「ポリコレアフロ」でネタにされているシーンも出てくるけど、犯人も想像していたよりも普通だし、ネットでネタにされている割には、そこまで面白くないな、ということで1巻で読みとめていました。

ところが、最近「ミステリと言う勿れ」には、「やばい犯人がたくさん出てくる」ということを知りました。情報元としては、例えばこれです。

上記まとめには誰もタイトルを上げていなかったのですが、私がやばい犯人がたくさん出てくる作品として思いついたのは「脳噛ネウロ」です。そして、私は「脳噛ネウロ」については、DCS(ドーピングコンソメスープ)以来のファンなわけで、これは改めて「ミステリと言う勿れ」を読み進めて確かめてみるしか無かろうと思いました。

2.読んでみた感想

とりあえず無料で読める4巻まで読んだ感想としては、確かにやばい犯人が結構出てくるなあと思いました。1件目の犯人が意外と普通だったので油断していましたが、2件目から普通にやばくて、ネウロっぽさを感じました。
もちろん、「ネウロ」と「ミステリと言う勿れ」には違うところもたくさんあります。一番の違いは主人公の戦闘能力で、ネウロはほぼ無敵で魔界道具も使い放題でしたが、久能君はただの大学生なので、主人公が死んだら物語が終わってしまうというメタ的なチート防御能力ぐらいしかありません。犯人のやる気は非常に高いので、読んでいて結構ハラハラしました。「ネウロ」では犯人だと分かると、分かりやすくビジュアルから変化しますが、「ミステリと言う勿れ」では流石にそんなことはおきません。
とはいえ、犯人の異常さを楽しむ作品としてみると、両者はよく似ていて、なるほどこれが「令和のネウロ」かということに気が付いたことで、ようやく私にも「ミステリと言う勿れ」の面白さが分かりました。

そもそも、「脳噛ネウロ」は作者自ら「推理物の皮を被った単純娯楽漫画」だと称しているわけですが、これはつまりミステリではないということですから、「ミステリと言う勿れ」と同じことです。タイトル自体がネウロとの類似性を示していたわけで、なるほど、よくできているなと。

3.終わりに

確かに、ネウロの一番の魅力は異常な犯人だと思うのですが、妙に上手な風刺や、個別の事件を解決していくなかで全体のストーリーが進んでいくところなども、松井先生の凄いところだと思っています。そして、「ミステリと言う勿れ」にも同じ要素があると考えていて、「ポリコレアフロ」と揶揄されたところは、社会風刺なんだろうなと考えています。

私にとっては、「ミステリと言う勿れ」の「ポリコレアフロ」はネタとしては刺さりませんでしたが、「令和のネウロ」とか紹介されていたら、とても刺さったと思います。まあ、せっかくなので、私が「ミステリと言う勿れ」を他の人に紹介する時は、「令和のネウロ」と説明していきたいですね。

それでは、ごきげんよう。

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