言語が通じない環境で働き続けることはどれほど辛いか
日本に移住している外国人で最も多いのはベトナム人らしい。
確かに、コンビニや居酒屋では、中国人ともフィリピン人とも似つかない外国人をよく見かける。他にも日本では、たくさんのベトナム人が働いているらしい。特に、肉体を酷使する一次産業や二次産業、農業酪農、土木建築の分野に多いのだとか。
異国の地で働き続けるのは容易なことではないだろう。ぼくがそんなことを感じるのは、この本を読んだから。
『異国からの挑戦者たち: 日本の労働市場で輝くベトナム人たちの物語』
ベトナム人のための日本語教室について書かれた本。日本語の先生と、参加しているベトナム人との会話の様子がまとめられた一冊だ。
本書で興味を惹かれたのは彼らの、“言葉が通じない環境”で働く苦悩。
言葉の通じない状況で過ごすのはただでさえストレスなのに、仕事となると尚更だろう。ぼくらが普段の人間関係で気遣う以上に、彼らは気を遣って過ごしている。
上司からの指示をうまく聞き取れない。聞き返したくても気を遣う。間違った言葉を言ってしまったら、怒られたら、次第に話すことが怖くなる。
人と関わるのはとても辛い。言葉の通じる相手とでも辛いのに、言葉の通じない相手と、それも、肉体を酷使するような労働環境でとなると…。
そんな環境で日々励み、日本のために働いてくれているベトナム人の皆様には感謝しかない。ぼくが好きなことをできているのは、紛れもなく彼ら彼女らのおかげだ。
知ることはとても重要だ。知る度に感謝の対象が増えていく。今後は、働く外国人を見かける度、“言葉が通じない辛さ”を抱えていることを思いやれる。心持ち一つだが、接し方は随分と変わるはず。
生きるのは辛い。異国の地では尚更だろう。当事者の氣持ちはわからないが、“辛い”という感情をぼくは知っている。ぼくと接することで余計な辛さを味わって欲しくない。
言葉の通じない相手にも、ぼくは少しでも優しくありたい。
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最後まで読んでくださってありがとうございます。
記事内で紹介した本の著者、逢見篤太さん(通称、おうみん)を応援したく、この記事を書きました。
彼はいつも誰かのために動いています。
ぼくの活動も応援してくださっていて、毎日のように応援の言葉をいただいてます。
本当に素敵なお方です。
そんな彼の人間性は、彼の開催している日本語教室の取り組み方にも現れています。
授業内容は、毎回トークテーマを決めての会話。
「間違ってもいいので話してみましょう!」というスタンスで行なっていて、生徒さんは恐れずに日本語を話すことができます。
思いやりのある優しい環境を提供されていると感じます。
本書には、生徒さんの日本語力が上達していく様子も描かれていて、読んでいてほっこりしました。
(本書には他にも、ベトナムと日本の文化の違い、お正月の過ごし方や結婚式の違いなども書かれていて、日本人のぼくでも純粋に楽しめました。生徒さんのトゥアンくんとは仲良くなれそうな氣がします笑)
いつも誰かのために動いているおうみん。
そんな素敵な心の持ち主である彼を、このKindle本を買うことで応援できると思い、購入しました。
3/29 15:59まで無料で購読することができます。
ぼくも日頃お世話になっている方なので、よかったらこの機会に、無料購読で応援していただけると嬉しいです。
異国からの挑戦者たち: 日本の労働市場で輝くベトナム人たちの物語 (おうみん文庫)
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