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『人生を変える習慣のつくり方』を読んで

今回は『人生を変える習慣のつくり方』を読んだ感想を簡単にまとめる。

■なぜこの本を読んだのか

結論は、たまたま手に取ったからである。
引っ越しの関係で自分の荷物を整理していた際に、本棚にあることを気付き、パラパラページをめくっていたら改めて面白かったので気付いたら読んでいた。

■本書の紹介

著者のグレッチェン・ルービン氏は、元々は法律家だったそうだ。アメリカ初の女性連邦最高裁判事となったサンドラ・デイ・オコーナーの書記官を務めていた時に「やっぱり作家になりたい!」と思い、作家になったらしい。
作家になって以降は、習慣、幸せ、人間の本質に纏わる内容で本を書かれているそうだ。
本書は、その中の「習慣」に関する本である。
人の1日の生活の40%程度は習慣から成り立っているため、この習慣をいかに良いものにするか、どのように良い習慣を身に付けるか、を紹介してくれている本である。

■自分まとめ

習慣とは、行動の決断をなくすことだ。
そして、習慣とはあくまで手法なので、その習慣によってどのような自分になりたいのか、習慣の目的については最初に向き合う必要がある。

本書は5章に分けられて書かれているが、大きく以下の4つのことが言いたいことだろうと思ったので、その構成でまとめる。

1.自分の特性を知る

(本文引用)
「成功者の真似だけ」は絶対にするな。

この言葉がほぼ全てだが、結局一人一人性格や特性が違うので、安直に成功している人の真似しても、良い習慣が身に付くとは限らない
著者は、人の特性を大きく以下の4種類に分類している。

アップホルダー(約束を守る人)
・外から課される期待と自分で課す期待の両方に進んで応えようとする人

クエスチョナー(疑問をもつ人)
・あらゆる期待を疑問視し、自分で正当だと判断した期待だけに応えようとする人

オブライジャー(義務を果たす人)
・外からの期待には進んで応えるが、自分で課す期待にはうまく応えられない人

レブル(抵抗する人)
・外からの期待、自分で課す期待に関係なく、あらゆる期待に反発する。

私はアップホルダーよりのクエスチョナーだと思われる。(本書の最後に質問項目があるので、自分がどのタイプか大体分かる。興味がある方は是非購入してみて欲しい。)

私はクエスチョナーなので、とにかく習慣や必要な行動の自分に対するメリットや目的を丁寧に腹落ちさせる必要がある。腹落ちすればほぼ勝ちだ。
それぞれのタイプに応じて習慣の身に付け方のアプローチは異なるが、その詳細はここでは割愛する。それぞれのタイプへのコミュニケーションの取り方も変えると伝わりやすい、など具体的なことも書かれていて面白かった。

2.良い習慣を身に付けるための準備をする

睡眠 / 運動 / 食生活 / 整理整頓

上記の4つをまず最初に見直す。これらは習慣を形成する上で、前提となる要素らしい。
これらが不安定な状態で良い習慣を身に付けることは、ほぼ困難とのことだ。

上記の4つを見直す方法としては、それぞれを「測定」することだ。
まずは一番分かりやすくそれぞれの時間や量だけでも測定して記録することで、それを元に改善しようという気持ちになることができる。

3.良い習慣を身に付ける

最初の一歩目が一番大事。一番大事であり、一番難しい。

大きな目標や長期にわたる習慣には「小さな一歩」が良く、期間や期日が明確なものは「大きな一歩」が効果的だ
人は、理想や大きな野望に至るまでの過程を過小に見積もり、乗り気のしない些細なことを終わらせる過程を過大に見積もる傾向があるらしい。とても分かる気がする。その傾向を元にしたのが、上記の小さな一歩と大きな一歩の区別なのだろう。

また、環境を変えて、自分を「白紙の状態」にすると、新しい習慣を身に付けやすいらしい。その最たる例が、引っ越しとのことだ。とても分かる。
かく言う私も引っ越しを機に、自分の資産に関心を持ち、そこから生活体系が全く変わった。具体的には、不要な固定費を限界まで削り、還元率を意識して現金での会計をほとんど無くし、クレジットカード決済か各種アプリ決済にほぼ完全に移行した。今後は資産運用について行動していこうとしている。

また、行動する良いタイミングなんてものは存在しない。始めるタイミングは常に「今」が最適である。

(本文抜粋)
何かを行うとき、それに「ふさわしいタイミング」で始めたいという欲求は、延期を正当化するための言い訳にすぎない。どんなことでも、始めるなら「いま」以上にふさわしいタイミングはない。

4.悪い習慣を断つ

最後に、良い習慣を行う時間を作るために、悪い習慣を断つ。
悪い習慣を断つためには、以下のような方法が良いらしい。

・悪い習慣をやりづらくする
例)浪費を抑えるために、クレジットカードを持ち歩かないなど。

環境を変える
例)会う人、活動する環境を変えるなど。

条件式を付ける
状況を好転させる変化を加える条件を付けておく。
例)仕事をする時は、スマホを別の部屋に置くなど。

15分待つ
大体15分程度が過ぎると、欲求が抑えられていく。
例)何かお菓子を食べたいと思ったら、15分読書をするなど。

習慣を継続できたことに対するご褒美をやめる
習慣(行動)の目的がご褒美になってしまうことが多々あるため、ご褒美は設定しない。特に、ご褒美を食事、買い物、SNSやテレビ鑑賞にするのは最悪である

以上だ。
最後のご褒美の部分に関連するが、良い習慣を身に付けられている状態が、最高のご褒美と考えよう。

■今後に活かすこと

睡眠、運動、食生活、整理整頓のトラッキングは継続する。
実はたまたま、2021年は元日から毎日日記を付けており、睡眠時間、睡眠の深さ、早朝の体重、日々の食事などについて記録している。このこともあり、これらの要素が良い習慣の前提になることも実感値としてあった。

最近は、良い習慣を身に付けられているのか自分のために時間を使えるようになってきており、日々充実感があるので、最近調子悪いなと思った時にまたこの投稿を読み返すことにする。

おしまい。

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