見出し画像

理論株価について

こんにちは。
かいです。

今回は「理論株価について」紹介します。


※この記事は約7分で読み終わります。


【この記事を読んでわかること】
✅理論株価とは
✅理論株価の計算方法について
✅理論株価の利用法



理論株価とは

理論株価とは、その企業の業績・財力などを分析して本来あるべき価値(株価)を計算して評価したものです。


理論株価はファンダメンタルズ分析の一種なので、主に中長期投資家が使う分析方法です。


ファンダメンタルズ分析についてはこちらにて解説してますのでぜひご覧下さい‼️↓


理論株価の計算方法

それでは理論株価の計算方法について紹介します。

理論株価の出し方は様々ありますが、
今回ご紹介する計算法は、ダイヤモンドZai式を紹介したいと思います‼️


【理論株価の計算方法】

理論株価 = 資産価値+利益価値+成長価値


資産価値=BPS(1株株式資本)


利益価値=今期の予想EPS×年数

※年数はダイヤモンドZaiが設定しているものに準ずる。

例:不動産・銀行なら6年、建設業なら4年…


【参考】「ザイonline」より引用

画像1


成長価値=今期の売上高÷前期の売上高


ちなみに…
EPS(円) = 当期純利益 ÷ 発行済株式総数
BPS=純資産÷発行済み株式数


以上が理論株価の出し方です。

これだけではわかりづらいと思うので、具体例をあげて実際に計算してみたいと思います。


実際に理論株価を計算してみた!

今回具体例で挙げるのは「良品計画(7453)」です。


良品計画の資産価値は684.9円

利益価値は、119.8×8=958.4円

成長価値は、1.07


よって理論株価は、

684.9+958.4+{(119.8×1.07-119.8)+(119.8×1.07×1.07-119.8)…+(119.8×1.07×1.07×1.07×1.07×1.07×1.07×1.07-119.8)}
=1914.1

です。


{}の中の成長価値(1.07)をかける回数は「業種別の最適な将来利益の折り込み年数」から1個少ない数です。
なぜなら初年度を基準として次年度以降の成長を計算するからです。


※上記数字はすべてSBI証券と会社四季報(2020年9月版)から引用してます。
また今年はコロナの影響を受けているため、成長価値を出す際にコロナ以前の指標を用いました。



良品計画の現在の株価は2003円なので、理論株価から分析すると現時点の株価は割高と判断できます。

画像2

※上記画像はYahoo!ファイナンスより引用
(株価は2020年12月11日終値)


理論株価を自力で出したくない人は?

上記で理論株価の計算法を紹介しましたが、皆さんはどう思ったでしょうか?!

「キツくね?!笑」

と思った方が多いと思います。


実は私自身もキツいと感じました(笑)


そんな人はもう他人に計算を任せちゃいましょう😊


またダイヤモンドZai以外の理論株価を知りたい人は、理論株価用のマネーサイトもあるのでそちらもご覧ください。



理論株価は参考程度?!

ここまで理論株価について説明してきましたが、これはあくまで「理論上」の株価です。

そのため現在の株価と大きなギャップが出ることがあります。


理論株価が現在の株価より大きく乖離しているからといって、超割安・超割高と判断せず参考程度に利用しましょう‼️


理論株価はあくまでファンダメンタルズ分析をするための1つの指標にしか過ぎません。

その点は注意しましょう‼️



まとめ

理論株価とはその企業の本来の価値を測るために利用できる指標です。

理論株価の出し方は様々あるので、個別株をより高度に分析したい方は「ダイヤモンドZai」をはじめとしたマネー雑誌・マネーサイトを複数見比べてみましょう。

理論株価はあくまで理論上の数値ですので、それだけで売買の判断をせず、複数ある分析法の1つとして使いましょう。


最後までお読みいただきありがとうございました😊




【参考文献】


もしよろしければサポートお願い致します。 サポートしていただいた金額は、優良な記事を書くための勉強代に利用させていただきます