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【重要】経済指標の見方(アメリカver)

こんにちは。
かいです。

今回は「【重要】経済指標の見方(アメリカver)」について紹介します。


※この記事は約8分で読み終わります。


【この記事を読んでわかること】
✅アメリカの経済指標の種類と見方について
✅経済指標が発表される時間


経済指標については「【重要】経済指標の見方(日本ver)」にて紹介してるのでそちらをご覧ください。


アメリカ経済指標の種類と見方

【GDP】

GDPは米国経済指標の中で最も重要な指数です。

GDPは四半期毎で、四半期終了の翌月末に速報値、翌々月末に改定値、翌翌々月末に確定値が発表されます。

また発表時間は日本時間で「毎月25日前後で22時30分」(サマータイムだと21時30分)です。


市場が最も注目するのは速報値で、その他の数値は速報値と大きなギャップがなければ、株価もあまり変動は起きません。



【米国雇用統計】

米国雇用統計はGDPと並び米国経済指標の中で重要な指数です。

この指数はアメリカ労働省から発表され、
発表時間は日本時間で「毎月第一金曜日22時30分」(サマータイムでは21時30分)です。


米国雇用統計では、製造業就業者数・小売業就業者数・平均時給など10数項目が発表されますが、株価に影響を与える指標は「失業率」と「非農業部門雇用者数」の2つです。


[失業率]

失業率とは、16歳以上の働く意志のある人のうち、失業者の占める割合のことです。

失業率は景気の動向を把握するために利用され、失業率が低いと好景気と判断され、高いと不景気と判断されます。


失業率は毎回予想数値が出ており、結果が予想通りだったら株価がそこまで動きませんが、予想に反して良い数字だったら株価は暴騰し、悪い数字なら株価は暴落する傾向があります。


ちなみにリーマンショック時の米国失業率は10.0%で、今回のコロナショック時の失業率は14.7%(2020年4月分)です。

【補足説明】
アメリカの失業率は日本と比べると異常に高いですが、これは日本とアメリカの考え方の違いがあるからです。

日本は昔から「年功序列・終身雇用」という考えのもと、労働者が長期間働くことが前提とされてます。(今はだいぶ崩れてきてますが…)
そして日本企業は労働者を簡単にクビにできないほど、労働者の権利が保護されてます。(サービス残業などの違法行為は多々ありますが…)
一方アメリカは労働者の雇用より経営を重視する傾向があるので、不景気になるとすぐクビにします。
これはアメリカが株主主義が根付いているからです。
つまり経営者は常に株主に監視され、もし売上が上がらず赤字となったら経営者自身もクビになってしまうからです。
 
こんな考え方の違いがあるので日本とアメリカでは失業率に差異があります。


[非農業部門雇用者数]

この数値は農業部門を除いた就業者数を指します。

この指標では経営者・自営業者を除く製造業で働く雇用者数を対象としてます。

雇用情勢は個人所得や個人消費に大きく影響を与えるので、金融・経済政策を左右するほどの重要指数です。


こちらも失業率と同様に予想値が出ています。

結果が予想通りならそこまで株価は変動しませんが、予想に反して良い場合は暴騰し、悪い場合は暴落する傾向があります。



【生産者物価指数(PPI)】

生産者物価指数(PPI)とは、米国内製造業者の約1万品目を調査し、売り手側の販売価格の変動を指数化したものです。

発表時間は日本時間で「毎月15日前後で22時30分」(サマータイムは21時30分)です。


この指標は物価の変動を読み取り、インフレ動向を把握するのに適した指標です。

物価が上がれば景気が上向きと判断され、物価が下落すれば景気は下向きと判断されます。



【消費者物価指数(CPI)】

消費者物価指数(CPI)は、消費者が購入する各種の消費やサービスの小売価格の変動を調査・算出した指標です。

発表時間は日本時間で「毎月15日前後で22時30分」(サマータイムで21時30分)です。


この指標もまた生産者物価指数と並び、インフレ動向を把握するのに重要視されます。


物価が上がれば景気が上向きと判断され、物価が下落すれば景気は下向きと判断されます。


【新築住宅販売件数】

新築住宅販売件数は文字通り「新築住宅の販売件数」を表しています。

この指標は景気変動に対して先行性が高いと言われています。

この件数が増えれば将来景気が良くなると推測でき、逆に減れば将来景気が悪くなると推測できます。


発表時間は日本時間で「毎月下旬の24時」(サマータイムでは23時)です。


【中古住宅販売件数】

この指数もまた新築住宅販売件数と同様に、景気変動の動向を読み取るのに使われます。


発表時間は日本時間で「毎月下旬の24時」(サマータイムでは23時)です。


【小売売上高】

小売売上高は百貨店やスーパーなどの小売業の売り上げのサンプルを調査し、米国商務省が推計したもので、個人消費を見る上で重要な指数です。

発表時間は日本時間で「毎月第2週の22時30分」(サマータイムでは21時30分)です。


小売売上高が高いほど景気が良く、低いほど景気が悪いと判断されます。



まとめ

それぞれの指標から読み取れることは以下の通りです。

・GDPはアメリカ全体の経済動向を読み取れる
・米国雇用統計は現時点での景気動向を読み取れる
・生産者物価指数と消費者物価指数はインフレ動向を読み取れる
・新築、中古住宅販売件数は将来の経済動向を読み取れる
・小売売上高は現在の景気動向を読み取れる


このような経済指標を幅広く確認し、現在や将来などの景気動向を把握しつつ投資をしていきましょう‼️


この記事を通して少しでも皆様のお力になれれば幸いです。


最後までお読み頂きありがとうございました😊



【参考文献】




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