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会社四季報の見方

こんにちは。
かいです。

今回は会社四季報の見方について解説します。


目次
・会社四季報とは
・会社四季報から読み取れること
・まとめ


会社四季報とは

「会社四季報」とは、東洋経済新報社が発行する日本の上場企業の情報が全て書かれている本です。

会社四季報は1936年から発刊されていて、四半期ごとの上場企業の情報が掲載されます。


なんと驚くべきことに、会社四季報は戦時中にも休刊せず、現在までずっと四半期ごとに発行し続けています。


そんな「会社四季報」で読み取れることを解説したいと思います。



会社四季報から読み取れることを

会社四季報から読み取れることは、3点あります。

・企業概要
・財務状況
・資本異動


・企業概要

企業概要には、決算月・設立日・上場日・企業の特色・企業へのコメント・従業員数・株主などが記載されています。

・財務状況

財務状況には、売上高・営業利益・経常利益・純利益・1株あたりの純利益・1株あたりの配当金・キャッシュフロー・総資産・自己資本・自己資本比率・有利子負債などが記載されています。

・資本異動

資本異動には、増資・自社株買いなどをした記録が記載されています。


「会社四季報」を読む上で特に気にして読む点は、企業の特色・各四半期の企業に対するコメント・財務状況・資本異動です。


企業の特色を読む理由

なぜ企業の特色を読むのかというと、
同業他社と比較した時に、何が強みなのかを把握しておくためです。

例えば日産とトヨタのどちらかの株を買うとします。

日産の特色は、「ルノー・三菱自動車と経営統合」している点です。

一方トヨタ自動車の特色は、「四輪世界首位級、国内シェア4割超。日野・ダイハツを傘下。スバル・マツダ・スズキと提携」している点です。

(※上記内容は、2019年12月13日発行の会社四季報の内容です。)

ゴーンショックの内容を一旦無視して、
会社四季報をもとに分析すると、

トヨタの方がシェアが大きい点・日本国内ではほとんどの自動車会社と提携している点が読み取れます。

もしどちらかの株を長期間保有するとなれば、やはりシェアが大きいトヨタ自動車の方が安定した業績が見込めると推測できます。


各四半期の企業のコメントを読む理由

会社四季報では、各企業の経営状態を以下のように評価しています。

「減益」「続伸」「続落」「増益」「転換」などです。

「減益」はもちろん利益が減り、経営が悪化していると読み取れるので、長期投資の際は注意が必要です。

単なる一時的な減益なのか、長期的な減益なのかは昔の会社四季報を読んだり、各企業のIR向け情報を読んだりして分析しましょう。

「続伸」とは、利益が前回から引き続き上昇することを意味します。
これが記載されていれば企業の成績が伸びていることがわかります。よってプラス評価となります。

「続落」は続伸の反対の意味で、引き続き下落することを意味します。この文言が記載されている場合は、マイナス評価です。長期投資の際は注意しましょう。

「増益」も続伸と似ていて、利益が増えることを指します。こちらの文言があった場合もプラス評価となります。

「転換」は注意が必要です。
減益から増益への転換はプラス評価ですが、増益から減益への転換はマイナス評価です。



財務状況を読む理由

財務状況を読む理由は、ファンダメンタルズ分析をするためです。

ファンダメンタルズ分析の方法は、以前「ファンダメンタルズ分析」という記事で紹介したので、そちらを参照してください。

長期投資をする上で、ファンダメンタルズ分析は非常に重要なものなので是非理解しておきましょう。


資本異動を読む理由

資本異動を読む理由は、その企業が過去にどのような増資を行なったのか、または、どのような自社株買いを行なったのか把握するためです。

増資とは、株式会社の設立後に新株発行により投資家から資金を集めることです。

増資をすると、株の希薄化が起こり株価が下がりやすいです。

要は1株あたりの価値が薄まるということです。

ただ成長のために資金を集めるという点で評価できるため、将来的には資産価値が上がる可能性があります。

なので、将来的に資産価値が本当に上がるのかを分析する必要があります。


自社株買いとは、企業が発行している株を市場から買い戻すことです。

自社株買いをする理由は、株主還元・ストックオプション(従業員が株を購入できる権利)をするためです。

自社株買いをすると、市場から多くの株が買われるので基本的に株価は上昇しやすいです。

また需給関係から、供給が少なくなるので1株あたりの価値が上がり、結果として株価が継続的に上昇しやすいです。


まとめ

会社四季報を読むことによって、
その会社の現状や将来の姿が見えてきます。

長期投資をする上では必須の書物です!

是非一度試しに読んでみましょう!













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