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盛岡滞在日記 その1


2024.7.11

1日目。
盛岡駅、到着。

初めて降り立つ盛岡シティ。湿気がなくて、いい!
鎌倉より、暑くない! (涼しくはないけど、鎌倉に比べたら暑くはない)
空は曇り。でも、向こうの方に晴れ間が見えている。晴れそう。

明日からスタートする出版記念イベント【kaiのチャクラケア・ショップ】の会場であるカシフレンドリーさんまで、盛岡駅からは歩いて10分。
瞑想レッスンで必要なものや何種類ものスキンケアグッズ(大事)、着替え、追加の納品物などでパンパンになった重いリュックを抱えて歩く。鎌倉に比べて涼しいとは言え、歩いていたら数分で汗だくになり、タクシーにすればよかった……と後悔するが、引き返すのもしんどいので歩く。
カシフレンドリーさんに到着。渡辺さん、鈴木さん、早坂さん、ダイスケさん(←「スケ」の字がわからず、カタカナになっています)、4名のスタッフさんがやさしく出迎えてくださる。複数の意味で、オアシス。
広々とした店内には気になるものがたくさんあって目がキョロキョロ、そして♡に。スタッフの皆さんも、みんなオシャレ♡
カシフレンドリーさんのすぐそばには、有名な光原社さんがあったりして、お店の周りも良い雰囲気。
こんな素敵な場所でイベントができるなんて……。うれしい。

スタッフの皆さんにご挨拶をしたあと、ホテルへ荷物を置きに行く。
外に出たら、やっぱり晴れた。陽射しが出て、暑い。でも、湿気がなく、爽やか。どことなく、バークレーの気候に似ている。

ホテルに到着。ここは、スタッフの鈴木さんに「どこか良いホテルありますか?」と尋ねて、教えてもらったホテル。
趣のある入り口を抜けてロビーへと進むと、ヒャダ〜と思わず声が漏れる。吹き抜けの天井が気持ちいい。ロビーの空間に静かに並んでいる椅子やテーブルも雰囲気がある。渋い。ヴィンテージ感。ものすご好みで、仕事を忘れて旅行気分でウキウキする。ホテルが良い、って、いいね。

チェックインの時間まで少しあるので、荷物だけ置かせてもらって、近くにお昼を食べに行くことにする。
ここ数週間、盛岡観光の予習をしてきて、ここは絶対行きたい、と思ってチェックしていた喫茶店がいくつかある。その中のひとつ、「六月の鹿」さんがホテルから近いことをGoogleが教えてくれた。お昼ご飯、と思っていたけど、せっかくだから「お昼コーヒー」をいただくことにしようかしら、と、変更する。
Googleマップを頼りに「六月の鹿」の看板を探すが、その付近がちょっと入り組んでいて、見つけられず。
暑さもあり今日はあきらめて、さっき前を通って気になった「モンタン」という洋食屋(っぽい店)に入ってみることにした。美味しそうレーダーが発動したので。
2階に通される。
螺旋階段を上がると、前方にワイドに広がる窓。窓の外には緑がワッサと見えて、良い景色。
眺めの良い席に座って、メニューを見る。どうやらスープパスタのお店のよう。「盛岡のソウルフード、ア・ラ・モンタンを是非一度ご賞味ください」と書かれていたので、ソウルフードはおさえたいわと思い、それにする。

窓の景色を堪能している間に、アッツアツのスープパスタとサラダが運ばれてきた。いただきます。熱い。熱くて食べられない。食べられないけど、食べる。熱い。食べられない。それを繰り返す。熱くても繰り返し挑むのは、美味しいから。ちょっとピリ辛の、味わい深いトマトスープがボウルにたっぷり。美味しい。美味しいから、熱々で食べたい。でも、やっぱり熱くて食べられず、あきらめて休み休み食べていたら、パスタがのびちゃった。それでも、最後まで美味しかった。
あとでカシフレンドリーのスタッフさんに聞いたら、子どもの頃から通っていた、という、まさに「盛岡のソウルフード」のお店のようでした。
店内の雰囲気も「子どもの頃からありました感」が、たしかにすごかった。こういう店、めちゃ好き。

店を出て、憧れの「BOOKNERD(ブックナード)」さんへ向かうことにする。
Googleマップ片手に歩いていると、ふと「こっち、こっち」と、声がする。
声の方を向くと、なにあれ? なんか、でっかい固まり。なになに?と近づいてみたら、でっかい岩でした。烏帽子岩(えぼしいわ)、と看板に書かれていた。御神岩のよう。
岩の神様が、わたしを呼んでくれたんだ。

「イベントが成功しますよう、見守ってください。
なんなら、サポートしてください。ガッツリ手伝ってください」

と、厚かましいお願いをする。厚かましいのでお賽銭はちょっと多めに入れてみる。さらに、ヒーリングのエネルギーも送って、エネルギーの交換をしてみる(神様は、エネルギーの交流を喜んでくださる、と、わたしは思っている。わたしの個人的な思い込みです)。

とても良い滞在になる気がした。


烏帽子岩から、歩いて10分くらい。BOOKNERDさんに到着。

感激。
入り口の壁の蔦の葉の張り方が、もう素敵。お店に入ると、どこか、バークレーを思い出す空気感(わたし個人の感想です)。憧れていたお店に来られて、緊張しつつも胸がいっぱいに。ひとつひとつの書棚のラインナップにどこかメッセージ性を感じ、眺めているだけで本を読んでいるような気持ちになれて、楽しい。わたしの著書【自分を愛する本】(服部みれいさんとの共著・河出書房新社)も見つけた! うれしすぎる。
選びきれず、あれも、これも、と、たくさん本を買う(それでもまだ欲しかった)。レジで店主の早坂さんにご挨拶をする。早坂さんのパートナーさんは、カシフレンドリーのスタッフさんなのです。お世話になります。早坂さんのメロウなお声に、浮き足立っていた気持ちがスーッと落ち着いた。

さてと。「BOOKNERD」さんから、さらに歩いて5分。
「絶対行きたい・予めチェック喫茶店」のひとつ、「羅針盤」へ。
東京の「蕪木」さんの、支店(なのかな? オーナーは蕪木さんらしい)のようで、老舗の名喫茶「六分儀」が閉店した後を受け継いで、内装もそのままに、数年前に新たにオープンした、という喫茶店。
お店に一歩踏み入れると、ガラッと空気感が変わる。
ヒャダ……めちゃ素敵やん。素敵すぎるやん。
窓のない、薄暗い店内。使い古されたベンチ、飴色をしたちょっと低めの小さな木のテーブル。レコードプレーヤーからはシャンソン。文庫本片手に喫茶を楽しむ一人客達。黒い服に身を包み、足音を立てずに歩く店員さん。
そして、そこにいるわたしはというと、湘南感まるだしの開襟アロハシャツに、金髪でサングラス。存在がうるさい。
存在がうるさいわたしは、いつもより一段トーンを落とした声で、慎重にコーヒーの注文を試みる(丁寧な言葉遣いで)。
コーヒーが届くまでの間、文庫本を出そうにも持ち合わせていなかったので、少しでも知的に見せるべく、静かに目を閉じてみる。わたしは今、物思いに耽っているんですよ。哲学しているのです。周りからちゃんとそう見えている? いや、きっと見えていないだろう。存在だけでうるさいから。
目を開けたら、いつの間にかコーヒーと、チョコレートタルトが運ばれていた。そっと口に運ぶ。とても美味しい。静かに目を閉じて味わう。コーヒーを飲み終え、しばし静謐な店内の空気に浸って、静かに店を出る。ごく静かに。
いろいろありましたが(いや、別に何も起きてないけど)、本当に素晴らしいお店でした。
感動した。
滞在中、もう一度来たい。来られるかな。

ホテルにチェックインをしに、戻る。
ホテルまでの道すがら、この街、好きだわ、と思う。
今までに訪れたことのない、独特の時間と空気が流れる街。同時に、懐かしい感じもする。古い建物や通りが多いからかな。
大人、と思いました。その感想がすでに幼稚ですが…… すごく、趣があって、街全体がなんだか落ち着いていて、大人なの。
ヒャダ!
わたし、素敵な街でイベントするのね〜♡
この街にご縁ができたうれしさが、込み上げる。


ホテルにチェックインして(部屋もいい感じだった♡)、カシフレンドリーさんへ戻る。
明日から始まる「kaiのチャクラケア・ショップ」のディスプレイをします。観光を終えて、仕事です。
店内入ってすぐの場所を、広く空けてくださっていました。ありがたい。

商品を準備して、いざ、ディスプレイ。
鎌倉の、いつもの自分のアトリエではなく、別の場所、そしていつもと違う什器でこうしてディスプレイさせていただくのは初めて。楽しい。
今回はイベント仕様で、いつもと違う商品のラインナップだけど、いざ並べてみたら、ちゃんと「kai's shop」らしくなった、気がする。

スタッフさん達も、いろいろと手伝ってくださった。

明日が初日。
朝は、「岩手県公会堂」という場所の一室で、瞑想ワークショップをする。
なので、スタッフさん達より一足お先に、ホテルに帰らせてもらう。ありがとうございます。
ディスプレイと準備に集中していたら晩御飯のことをすっかり忘れていて、気づいたらどこもお店が空いてなかった。これは、明日の瞑想ワークショップ&初日に備えて体を軽くしておく方がいいのだな、と思って、コンビニで野菜ジュースだけ買った。今日の晩御飯。

野菜ジュースを飲みながら、YouTubeを立ち上げる。
おすすめに出てきた「柴村恵美子」さんという女性の「ふわふわチャンネル」の動画が気になったので、流してみる。

「巨万の富〜! わたしは愛されてるよ〜!」

何から何まで全然ふわふわしていなくて、大笑いしながら観つつも、観ているうちにものすごく良い気がしてきて、ずっと流し続けてみる。不思議と、元気になる。くしま君にもLINEで教える。くしま君も絶対好きなはず。

「巨万の富〜! 盛り上がってるぅ〜!!!! イェーイ!」

動画を流してえみちゃんの声を聴きながら、ベッドに入る。不思議とよく眠れそうな気がする。


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