外国人を雇用する前に

日本はこれから人口減少による人材不足を補うために、外国人の国内での単純労働を認めるといった対策をとるようだ。特にベトナムなどの東南アジアからの受け入れが増す可能性が考えられる。

ベトナムの平均月収は日本円換算で3万円程度。日本の平均月収はその10倍ある(とは言っても、最近の若者の月収はそれとはかけ離れているので、労働人口の多数を占める中年や団塊の世代が高給なだけだろう)。
ベトナムの平均月収は日本の大学生がアルバイトをして稼いでいる金額に近い。つまり、それよりも簡単に多く稼げる日本でベトナム人が働くことは、彼らにとって大きなメリットとなるだろう。

人口減少で日本人の労働人口も減り、ますます、日本の未来を担う人材も不足することだろうが、現状、日本には70万人以上の若いニートがいるので、その若者たちにどうにか将来に向けた力を身につける機会と十分なお金を払うことで、多少は日本の未来のためにならないだろうか。もちろん、ニートになるには各々理由があり、到底そんな力を身につけるほど体が動かない人もいるし、意欲がない人もいる。しかし、そんな状況に陥ってしまった原因は、日本の教育制度や社会福祉の不十分さにもあるわけで、本当に日本が将来も持続する社会で在りたいならば、外国人の雇用を考える前に、日本のニートに希望を持ってもらうアプローチを仕掛けるのが先ではないだろうか。

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