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就活も試練も気楽に!

こんにちは!とうとう夏休みが終わってしまうのでとても寂しいです。。。(笑)

コロナであまり外で遊べなかったのが心残りですが、切り替えて頑張っていきます!



さて!本日のインタビューは外資コンサルに人事として勤められているよしかさんのインタビューです!

幼少期から過酷な環境で過ごし、仕事も試練ばかり。波乱万丈な人生を彼女は一体どのような心境で過ごしているのでしょうか。



京極 よしか(Yoshika Kyogoku)

《経歴》
北海道札幌出身。
現在は外資系コンサルティングファームにて金融機関向けサービスを行う部門の中途採用を担当。
また、コンサルティングファーム全体の中途採用ブランディングに携わる。

これまで一貫して人事分野でキャリアを積んでおり、企業人事(総合商社・外資系医療機器メーカー・日系消費財メーカー)およびコンサルタントとしての経験を持つ。

《最大の試練》
父がいない家庭で育ち、母は家にいる時間も少なく、一人で過ごす時間が多かった。
幼少のころは明日を過ごすお金がない日など日常茶飯事で、生きることに必死だった。
受験や就職など自分の人生に関わることも、一人で説明を聞きに行き、バイトでお金を工面した。
幼い頃から何でも自分で解決しなければならない状況が多かった。

親の愛情を受けることが当然の時期に壮絶な試練を乗り越えたからこそ、正直大人になってぶつかる試練はあまり「試練」と思わない。
それでも強いて挙げるのであれば、それはコンサルとしての仕事をしていた頃。

「ハーバードにいる日本人と会いたい」
 
世界中から優秀な人材を採用したいと考えているクライアントから、そんな要望が来た。
当時の自分にもちろんハーバードとのコネクションはない。
そもそもそこに日本人がいるのかさえも分からなかった。
 
だが、クライアントの要望には100%答えたい。自分の可能な限りの人脈やツールを駆使して、なんとかハーバードで学ぶ日本人学生と繋がることができた。
 
今までの仕事でも、何度も試練はあったが、乗り越えることは比較的容易かった。
この件も格が違っていたが、頑張って動けば解決することができた。

しかし結局、人数が揃わず海外でのセミナーの開催を断念。
要望に100%答えようとするだけでなく、できないこともある中で、クライアントの期待値をコントロールすることも大切だと学んだ。

だが、これがきかっけ海外の大学に通う多くの学生と繋がり、翌々年にはプロジェクト化して、さまざまなキャンパスでリクルーティングイベントを開催した。
乗り越えられない試練はなく、その先に次の成長が見える、いつもそう考えている。

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《一番の武器》
意識はしてはいないが、「人たらし」だと周りからはよく言われる。
要は、人に好かれるということ。 

ハーバードでセミナーをすることはできなかった。
それでも、採用を強化したいと考えていたクライアントに引き抜かれる形で転職した。
有名な会社ではあるものの、商材は嗜好品のため、人によっては社名だけで拒まれてしまう。
だからこそ、採用担当の魅力で勝負する必要があり、「この人と一緒に仕事がしたい」と思える人事が必要だと。

このような形で評価されたのは、このときが初めてだった。
今までは、与えられた仕事を完遂することやロジカルに物事を考えることが、自分の強みだと思っていた。

そのため、歯がゆさもあった。
人に好かれることだけで評価をされていることに不満を覚えたこともある。だが、改めて考えると、過去の採用に関わった当時の学生たちは、今では大事な友人になっている。
それは無意識に「人たらし」の力が作用しているからかもしれない。


《ターニングポイント》
人事としての仕事を続けていくべきか悩んだときがあった。
元々好きで始めた仕事ではないし、ビジネスのフロントにも興味がある。
加えて、年齢的にも方向転換ができる時期だった。
もっと色々なことを経験した方が良いのではないか、ひとつのことを突き詰めるキャリアで大丈夫なのかという不安に駆られた。

当時、人事として長いキャリアを積んでいる上司に相談したとき、人事には2つの能力が必要だと言われた。
「人を鼓舞する能力」と「人を見極める能力」。
この温かい面とドライな面の両方が必要だけど、揃っている人はあまり多くない。
でも私はその両方があるから、信頼して仕事を任せられると。

「人事としてのキャリアを積んでみよう」
そう思えた瞬間だった。
この時に人事のキャリアと貫くことを決めた。彼の言葉がなければ、人事の仕事を続けていなかったかもしれない。

その上司は、今でも良き相談相手であり、メンターとなっている。

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《今へのつながり》
人事という仕事は消去法で選んだ。
やりたくないことを除いて、法律に関わることができ、どこの会社にも存在して、需要が高い仕事を考えた結果、この職種に行き着いた。

最初は人材開発の仕事をしていたが、ヘルプで新卒採用のセミナーに出た。このとき、採用の仕事をするのは初めてだった。
 
「君、採用の仕事向いてるね。」

上司からそんな言葉を貰った。
学生時代では考えられなかった才能だ。
だが、いざ「向いてる」と言われると嬉しいもので、今までこの仕事を続けている。

でも、自分はこの仕事を「向いてる」とは思わない。
本当は人見知りをするので初対面の人と話すことは苦手だし、物事を突き詰めて考えることの方が好きで、戦略を作ることだけをやっていたい。
それでも、周りの人が「向いてる」と評価しているということは、周りの人が自分に与えてくれている仕事なのかもしれない。

自分の性格上、特にやりたいことへのこだわりはなかったが、やりたくないことは絶対に避けたかった。
完璧なものはないが、不完全なものは嫌だ。
やりたいことがある人なんて一握りなのだから、やりたくないこと以外を精一杯やればいい。


《目指す世界》
インターネットが普及し、情報が氾濫している世の中になっている。
多くのOB・OGがいて、会社の仲介業者がこちらから歩み寄ってくるほど、学生に機会が与えられるようになってきた。

しかし、その反面、何が正しい情報なのかを選別するのも難しくもなってきているのも事実だ。
そもそも情報をキャッチできていない学生もいる。
 
よって、本当にやりたかったことが実現できる職業につけるのは一握りという現状。
入った後に、「この会社は違うなあ」と後悔してしまう。
これって就活のときに分からなかったものなのだろうか。
正しい情報の取捨選択をしていれば、自分に合った企業に就職できるはずだ。

また、「この大学から〜」といったルールに、採用担当者も縛られすぎているように思える。
もっと一人ひとりの個性や能力にフォーカスしたら、よりお互いにマッチングできるようになる。
 
とりあえず大きな会社に入ろうとなんてしなくていい。
企業の本質を見極めて、ハッピーな仕事に一人でも多くの学生が巡り会えるようなプラットフォームを作りたい。


《最後に一言》
就職という人生の転機は、就活生からしたら大きな決断のように思えるかもしれない。
だが、そんなことは人生の中で考えれば大したものではない。
世の中には色んな会社があるのだから、失敗したら次へ行けばよい。
家や恋人を選ぶくらいの感覚で気楽にやればいい。
 
だが、「何でもやります」という気持ちで目の前の仕事に向き合ってほしい。
やりたいことばかりを追いかけるのなら、事業を起こせばいい。
企業にそれを求めるのは間違い。
 
嫌なことや辛いことでも、何でもプラスに捉えていこう。

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幼いときから家計を支えて自分の人生を選択してきたことが特にすごいと感じました。小学生の時なんてほんとに何も考えてませんでした(笑)

与えられた仕事を全力でやる。この信念で、就活気楽にやっていこうと思います。