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君の名は。【備忘録】

・夏にはカレーが食べたくなって、冬にはシチューが食べたくなる現象に名前をつけたい。

・電車の中で全然知らない人と立ち上がるタイミングが一緒だった時に感じるほのかな一体感に名前をつけたい。

・その子のどこを好きになったの?って聞かれて、「歩幅」って答える女の子がいたっていいじゃん。

・紫陽花の花の色は土の成分に依存する。そして、朝顔の場合は種に依存する。めっちゃ面白い。

・昔作ったグループLINEでそんなに連絡もとってない人から唐突に「みんな元気してるー?」 って来た時に、ちょうど気分が沈んでて全然元気じゃなくても「元気ー」って返すよね?

気心しれた人達だけなら「今元気じゃないんでまた連絡するわー」とか返せるけどそうじゃない時は場の空気を読んでとりあえず「元気ー」とか「元気ですー」って返すよね?

そして続々と来る他の人の「元気ー(意訳)」って返信見て思ったんだけど、これもしかして全員全然元気じゃなかったらめっちゃ虚しいけどちょっと面白いなって思った。

最初に「元気ー?」って送った人ですら元気じゃないの。誰一人元気じゃないのにグループLINE上だけはみんな元気な事になってんの。

最高に虚しいやり取り。

最高に虚しいけどみんなそんな感じやろって考えるとちょっと元気出る。 

もちろん本当に元気な人がいたらそれが1番良い。なによりも素晴らしい。ただ、もしそうだったらちょっと私達滑稽で面白いな、の話。

グループLINE上と現実のズレみたいなのはなんかお話のギミックとして使えそうなんだけど、上手いことまとまらない。難しい。使うならハッピーエンドにしたい。

・「なんかお金使いたいだけだなコレ」って時ない?私はあります。ちょっとだけ喉渇いたなくらいの、全然飲まなくても大丈夫な時に自販機で飲み物買おうとしている自分を自覚した時に気付いた。

本当に喉が渇いてる時は躊躇なく買うけど、あ、これは今違うぞ。なんかお金使いたいだけのやつだ。ってなりました。「使うことでなにかが満足する」状態って、多分スカッとしたいわけだからあんまりいい状態じゃないな。とか、こういうのが無駄遣いって言うのかなとか、でもスカッとできるなら無駄ではないのかもな、とか、そんな事をふと考えた。

・男女、人数に限らず学生の子達が、一緒に帰って各々の家に向かう別れ道にたどり着いたものの、もうちょっと話がしたい時に発動される円陣を組んだようにその場に留まって話始めるフォーメーションの事を私は「青春サークル」と呼んでいる。大抵3人~4人で構成される。

あのフォーメーションは青春!って感じで大好きなのだが、狭い分岐路の入り口で円陣組まれているとちょっとたじろぐ。大体気付いて陣形を崩してくれるからそそくさと通り抜けるが、話が盛り上がっている時に気付かれない時が問題だ。盛り上がってる円陣の真ん中を無言で通り抜けるのもなんかな…ってなる。「ごめんなさいね」といって水を差すのも憚られる。結局言うのだが。

この気持ちに気付いた時に、この子達凄いなと感じた。私と学生の子達は確かに対等なはずなのだが、この時点で私の方が居心地の悪さと、「お邪魔します」的な気持ちになっているのだ。

完全に「青春サークル」はテリトリーとして機能している。この学生の子達の陣地になっている。あの陣形の真ん中を突っ切れるのは野良猫か散歩中の犬だけなのでは?と少し考える。

・なにかしらの「初めて」とか、「再生」の現場に立ち会えた時ってやっぱり幸せな気持ちになるし元気出るなぁって思った。

小雨の日の買い物の帰り道、少し前を歩く小学生の男の子2人が傘をさしていた。1人は折り畳み傘で、突風が吹いたときに傘がひっくり返った。「あー!」っと叫んで、「まだ使いたかったのにぃ!」って嘆く男の子に、もう一人は「直らないかな 」って親身になってて、それだけでも凄くいい風景だったんだけど、折り畳み傘の男の子は諦めぎみだった。傘を引いても、ガチャガチャ音が鳴って畳めなくなっていたから「無理じゃない?」って呟いていた。歩きながら暫くいじっていたら、骨格に引っ掛かりができてたみたいで、それが解消されてまた畳めた時に「あれ?畳めた…」ときょとんと呟くように男の子が言っていた。「やった!」じゃなくて「あれ?」ってなってるキョトンさが、凄く良かった。

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