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出会い

今年もさくらんぼが届く。

親友のおじいちゃんがさくらんぼ農家とのことで

会ったことないのに、毎年届く。

うまく言葉がみつからないが

恵まれているなぁ、と毎年思う。

コロナ病棟を離れることになった。

急な人事異動で立ち上がったばかりのコロナ病棟に2か月間勤務した。

応援要員ということで。

思ったより稼働せず、急遽元に戻すことに決めた。

コロナ患者をみるために来たはずが、一般患者をみることになった。

子どもしかみてこなかった私が、おじいちゃんおばあちゃんをみることになった。


どうして私が?


なんて泣きたくなりながらがんばった。

病棟のみなさんが送別会を開いてくれた。

プレゼントをくれた。

ちょっくらお手伝いに来ていた感覚だったのに

別れを惜しんでくれた。

来てくれてありがとう、だなんて

ただ行ってこいと言われて、はいはい、と来ただけなのに。

長年いた場所を離れるかのように、うれしくてさみしくて。

ちょっぴり泣いてしまった。


クルーズ船のころから働き続けているみなさん

新型ウイルスに怯え

病院の方針に振り回され

突然コロナ患者だけをみろと言われ

患者がゼロになって、出勤したもののどうしていいかわからない日もあった

抱えた辛さは計り知れない。


こういうことがなければ出会えなかったんだよね

一緒に働けてよかった

そんなふうに言ってもらえる日が来るなんて

またまた、ちょっとだけ


コロちゃんありがとう。

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