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心のピント


自分が今「正しい場所」にいる感覚。

どこにも行く必要を感じなくて

何かがカチッとハマったような

ぴったりしっくりくる感覚。


私はその状態をを「心のピントが合う」という言い方をしている。



自分に嘘をついていなくて

自分を何者にもすり替えていない

風通しの良いサラサラした状態。



心のピントが合っているとき、私は強い。

喜びも悲しみも

楽しいときも、忙しくてヘロヘロのときも

全部きれいにシャッターを切って

鮮明な写真を残す。


表面上どんなに愚痴をこぼして

不平不満を述べていようが、

私は深い部分で満足している。


自分の撮った写真に

その、クリアで鮮やかな様に

満足している。



そのときは「強さ」ということも意識すらしていない。

心のピントがずれて初めて

あのとき自分はなんて強かったんだろう

と思う。



心のピントがずれているとき

物事はぼやけて見える。


苦しいことや悩み事は

なぜ自分が苦しいのか?悩んでいるのか?わからない。

そして、悩んでいる自分にも満足していない。


嬉しいことですら満足しない。

目の前にどんなに美しいものが転がっていようと

私はそれを上手に見ることができないから。


ぼやけて見える。


輪郭が、色が、伝わってこない。

だから、もっと美しいものを求める。

もっといいもの、もっときれいなものなら

私の目にもちゃんと見えるんじゃないかと思って

探しにいく。



だけれど

どんなに美しい色

美味しいもの

透明な音

広がる香り

を目の前に提示されたって

それらは全部ぼやけて見える。


心のピントが合っていないから。



私は、心のピントが合っている状態をなによりも愛する。



それは、世の中のすべての出来事を喜劇に変える魔法。

自分が自分のままいれる場所。

そして、すべての情報が入ってくるポイント。











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