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何故楽器は大きい音が出せるように改良されたの?


モーツァルトやバッハの時代の楽器が今より音が小さかったことは良く知られています。


では、何故楽器は音が大きく出せるように改良されたのでしょうか?


それは一因として、産業革命により市民社会・商業主義の時代になってきたためだと考えられます。


J.S.バッハが宮廷に仕えていたことは周知の事実です。


バッハの生きた貴族中心の時代では、採算のことをあまり考えなくても大丈夫でした。


しかし、時代が移ったことにより採算が重視されるようになります。

収益性の向上をさらに図るとなると、多数の聴衆を大規模会場に集めるか、高額の入場料であっても多くの聴取を集めることのできるスターダム性を持った演奏家を起用することが必要になってくる。
出典:音楽はいかに心を描いたか バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト


大きい会場ではバッハやモーツァルトの時代の楽器は力不足です。


そのため、大きい音のする楽器が必要になり、現在のような楽器に発展していきます。


しかし、この楽器の改良により、失われてしまったものがあることも事実です。


それについては、また書きたいと思います!



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