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小さなものがたり(ゆっくり読んでも5~10分で読めます)

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出版を目指しています。ちょっと不思議なことが起きるお話です。
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#ファンタジー

そらのおまつり

ゆらゆらとゆれるブランコ。 「あうあうあうあうあうあうああああ」とたのしげに はしれるよ…

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夏休みに起きたこと

夏の太陽が輝く午後、ぼくは学校に向かっていた。 友達と図書館で宿題をする約束をしていたか…

修学旅行の夜

クマのぬいぐるみ、ウサギのぬいぐるみ、ネコのぬいぐるみ、他にも沢山のぬいぐるみがずらりと…

くもりぞらとそらのひと

くもりぞらのひは、なんだかうすぐらくて きみがわるい。 はいいろのくものうえでは なにが…

宇宙の椅子

ここはたくさんの椅子があちらこちらに置いてある広くて明るい部屋。椅子は形も大きさも様々で…

親方と少年の気立てのいい靴

靴には気立てのいいのと、そうでないのがある。気立てのいい靴は、持ち主がぼーっと歩いても、…

ふくろうじいさんと庭の花たち

赤い屋根の家の広い庭、そこに咲く花たちは、季節によってそのメンバーは変わるのだけど、一年中きれいな花がたくさん咲いている。ご主人の「かわいいねえ」という声かけのおかげか、花たちもみんなそれぞれその咲きっぷりに満足していて誇らしげだ。 お世話しているのはこの家に住むふくろうじいさん。ふくろうじいさんはその名の通り、ふくろうにそっくりなおじいさん。ふくろうって、どっしりとしたおじいさんのような鳥でしょう?ふくろうじいさんの顔は、ふさふさと上を向いた眉毛、すぐ下に大きめのまんまる

ポロロンとできる世界

暖かい暖炉の前、細かく美しい模様が編まれた絨毯が敷いてある。そこにはいつもやってくる近所…

夢の少年と夜のお散歩

背中の中心から少し上のあたり、そう、肩甲骨、2つの向かい合わせの骨のところを意識して。よ…

子どもの僕の冬

ぴゅーん、しゃんしゃん、ぴゅーん! 僕は自転車が大好きだ。歩くより、走るより、自転車に乗…

よぼよぼ泥棒と仕立て屋「月」

 小さな、それでいてにぎやかな、活気のある町の商店街を少し通り過ぎ、細い路地に入る。一つ…

大きくなった私のクリスマス

今日、鏡に映ったのは見たことのあるようで、あったことのない白髭のおじいさんだった。 クリ…

お風呂屋さん「ぶくぶく」

「ぶくぶく」は町一番のお風呂屋さんで、中でも泡風呂は毎日大賑わいだ。 午後4時を回る頃、…