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みんなの夢見る生活がハイレベル

この間、Abemaプライムで「平均年収443万円の生活」という動画を見た。

まず、日本の年収はここ30年横ばいで、にも関わらず30年前と比較して税収や物価は上がり続けている。
更に平均年収443万というのは世界的に見てもかなり低い。韓国より低い。
日本の年収の低さは大問題で、賃上げ等の措置は早急に行うべき、というのは私の中で大前提だ。

大前提なのを踏まえた上で、
そもそも日本人は“平均レベルの生活”が向上してしまったのでは?と、思う。

この動画に出てくるご家族は三人世帯で400万円なので、ハッキリ言って相当苦しい生活を強いられてると思う。

その一方で「息子を大学に行かせたい」と話していた。

そりゃ、今の時代、大学は出ておいた方がいいだろう。
男子高校生の大学進学率は57%ある。

だけど、30年前は「大学に行かせること」はこんなに当たり前じゃなかったのだ。

例えば皆んなが持ってるスマホ。
月額4000〜10000円すると思う。(格安SIMなども入れると)
私は高校生の時に、ようやく持たせてもらったし、すぐに取り上げられたし、必需品ではなかった。

今は必需品だろう。

30年前と比べて「賃金は上がってない」のに「人々の生活は豊かになってる」。

不思議すぎる。

国が考える平均的な生活って、一体どんなものなのだろうか。
国は今でも、大学は上流階級や頭の良い子どものみが行くべき機関で、
塾や受験対策は本来不要で、
家電や携帯電話を始めとする電子機器は贅沢品だと思ってるのだろうか。

ちなみに私はあまり裕福でない家で育ったので、この動画に出てきた家族に対して
「塾に行けるし大学も目指せるんだから」と微かに思ってしまったけれど、
周りの生活(平均的な生活)がそもそもそうならば、そりゃあ、「なんでこんなに苦しいんだろう」となるよね。

国の考える平均的な生活と、国民の考える平均的な生活に
大きな乖離があったら、そんなの一生、賃上げなんて無理なのでは…?

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