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ある少女の願い。障がいを負って。

最初に。
いつも読んでいただいてありがとうございます。本当に感謝しています。
今回作った作品は実は2年前にできていたものですが、かなりショッキングな内容だったため、時期を待っていました。
伝えたい内容も、表現が難しいため、絵本形式で書くことに挑戦してみました。
特別、絵が上手というわけでもなく、書いた絵の載せ方もわからず、、、
(スキャナーも試したけど、うまくいかず、、。)とないないづくしで
お見苦しいところもあるかもしれませんが、とてもあたたかく切ない物語です。最後まで読んでくださると嬉しいです。



解説、、、、すずより。
私は体にマヒがあって生まれた。
代わりに心をもらった、って意味わかるかな?
この前の前世、、、、私の心は荒んでいた。
何もかもが気に入らなかった。
神様はなんで私なんか作ったんだろう、、て憤っていた。
亡くなる時、、、後悔したことがある。
心を失って生きたこと。   それに気づいた。
あの世に行って、、、お話を聞いた。
納得はいかなかった。
もう一回話を聞いた。
魂に語りかけてくる話だった。
愛そうとしてくださっていたことを知って涙が出た。
愛について考えるようになった。
その後もこの人と話をすることはなかったけれど。
私の気持ちを知っていた。

そういう出来事があって、私は生まれた。
体に麻痺があったけれど。両親とも別れなければいけなかったけれど。
私は聡明さを持っていた。
愛について知ってる心をもらった。
悪い心を受け止める心ももらった。
” 心をもらった ”ってそういう意味なの。

私は障害者の施設に入り、そこで暮らした。
普通の声かけの中にある愛に気づいた。
前なら分からなかったこと。
優しい人たくさんいた。
みんなが背負ってるものも理解した。
完璧な人がいないことも理解した。
優しい人も悪くなる時がある。
みんな、罪びと。どうにもならないことがある。
そのことも知った。
優しさに嘘が交じる人もいる。
障害者を”お荷物”と思って働く人たちがいる。
危険な考え方なんだ。

恐ろしい物に襲われる夜。
時々やってきた。
まがまがしいもの。
苦しんで欲しくてやってくる。

はっと目覚めて、朝になると。
寝汗をぐっしょり書いて、とても気分が悪い。
そんな朝、出してくれた水。
この水、、、いつもと違う水なの。
魔法がかかっているんだよ。
口の中いっぱいに爽やかで。
この水に救われるの。
これはね。いつも優しいスタッフさんから受け取った水なの。
本人も知らないこと。

散歩は楽しみの時間だった。
芝生のところに行って車椅子から降りるの楽しみだった。
私だけじゃなくて、みんな楽しみにしたんだよ。
時々起こることなんだけど。本文にも書いたけど。
本当に虫が話しかけてくるの。
今日は暖かいね、は別の利用者さんが話しかけられた。
私はね。蜂にね。私刺すことできるのよ、と話しかけられたの。
バッタにも話しかけられたことがある。なんだったっけ?
スタッフさんは私達が虫と話してること知らないの。
それからね、、、風は歌ってる、、、そのままの意味。
優しい風と強い風では違う歌、、歌うんだよ。
私麻痺があって。体の自由きかなかったけれど。
秘密のことで知ってることがたくさんある。
雲のこと、、雨のこと、、星のこと、、花たちの気持ち。
( わたし脳には麻痺はなかったの。
  これらの秘密についてはまた別の機会に書くね。)
愛を生きるってタイトル、、、意味わかってくれたかな?
本当にそのままの意味なの。

こういう人生を送って残念だったこといっぱいある。
恋ができなかったこと。
私たちにとって恋をするって、とてもささやかなこと。
だけどしちゃいけない、って考える人も多い。
壊されちゃう人たちも、、。
誰かに私の気持ちを受け止めてもらいたかった。
うれしい気持ちや悔しい気持ち、、、私が存在するってこと。
当事者どうしでも素敵だなって思う気持ちもある。
難しいことだけど、私たちにも心があるって知ってほしい。
そういう時代が来ることを望んでいる。



あとがき
この物語の絵を描いたのは筆者ですが、ほかの細々とした事の表現を決めたのは、すずさん本人です。
重度麻痺のある人生を送りました。
” 愛を生きる ”というタイトルを決めたのもすずさんです。
ひとから見てどんなに悲しい人生に見えても、魂は受け止めています。
魂は自分がどんなに美しい存在か、、自分に知らせたくて、あえてつらい人生を選ぶこともあるようです。
すずさんはその前の前世、世の中への悪口が止まらなかったそう。
( すずさんの魂は、厳しい魂。)

近い将来。メタバースの世界が、彼女達のような境遇の人たちにも、世界に参加できる権利を生きられるように望んでやみません。
すずさんは今、新しく生まれる準備を始めています。
恐らくこのような境遇の人たちへの、サポートができる仕事を望むことになるでしょう。
理解は消えても魂の経験値は消えないのですから。
すずさんは言います。
” 神がどんなに私たちの成長を望んでいるか、、その深淵を知ったら、感謝しか起こらないでしょう、、。”

                            おわり。

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