小言を避け、納豆を作る

 ギフテッドの子育てって手がかかるそうで、保護者のTwitterを見ていたら「子育てが終わったら自分は何をやって生きようか」みたいなことが書かれていて、子どもが高校3年だとそういうものなのかと読んでいたら、小3と年中のママ垢の人が「自分も同じこと考えてた!」と返信していて、小3年中はまだ早いと思った中2の保護者のKだったが、Kはどう思っているかというと、子どもが高校に受かったら勉強の子育てから手を引こうとしていて、各々大学受験は自分でやるがよいと考えている。なのでその後何をして生きるかはMが高校入るまでに考えればいいやと思っていたらその日は急にやってきた。
 やはり子どもがずっとリビングで勉強していると何か言いたくなってしまうものである。特にLはYouTubeをかけながらダラダラやるので小言をつい言ってしまう。
 Lは小言に100倍言い返してくるタイプの反抗期であり、Kは100倍小言を返すタイプの更年期であり、その言葉の応酬は膨大な時間がとられる上、その間勉強も家事も一つも進まない真正ムダな時間となる。
 なので、Kは小言を言わないために高校受験を待たずに勉強の子育てから手を引くことにしたのだが。
 急に手を引くと言ってもリビングでダラダラ勉強…YouTube…なんて黙ってやり過ごせる母親がいるのかいやいない、こちらも何かをやらなければやられる…!本当に子どもが自立して巣だった訳ではないから、取り急ぎ納豆を作ることにした。大豆を煮るだけだがこれがなかなかいい。Lを気にすることなくただ豆を煮た。
 しかし山盛り納豆を2回作って分かったことがある。納豆とはそんなにたっぷり食べるものではない。そもそも発酵に24時間かかる。ヨーグルトメーカーは購入してすぐに冷蔵庫に次ぐ連続通電時間を誇る家電の座についた。エコキュートだって1日5時間だ。
 Kの工程はほぼほぼ待つだけでいかんいかん、小言を言うヒマがある。
 そしてヨーグルトメーカーなのだからヨーグルトを作れという圧力団体により、9時間連続通電中。工程は待つだけ。これではダメだ、仕事が足りない。

 それで急にNoteを始めたりしている。