🎩BLワールド備忘録⚔️アニメ編🏹『魔道祖師』part2【前塵編】13話～15話🔥

墨香銅臭著

中国オンライン小説サイト「晋江文学城」2015年10月～2016年3月連載

第一期 十五話【前塵編】

第二期 八話 【羨雲編】

第三期 十二話  【完結編】（未放送）

元生二十年  雲夢江氏は滅亡し、勢いに載る岐山温氏は各地に観察領を設置、温氏に逆らった者には一族皆殺しの災いかわ降りかかり、多くの血が流れ亡骸が野を覆った。
四大生家と仙門仙家は団結して、『射日の征戦』に立ち上がった。
夷陵から鬼道を修めて下山した魏無羨は雲夢江氏と共に打倒温狗を叫び制圧した❗️

⚔️登場人物《前塵編》

【魏無羨ウェン・ウーシェン】名：魏嬰ウェン･イン     
号：夷陵老祖いりょうろうそcv木村良平。
本作の主人公。本来は天真爛漫で明るい性格だが、雲夢江氏が滅亡してからは復讐と猜疑心で人を寄せ付けない強悪な性格に。乱葬崗で鬼道を身につけ邪宗を操る。

【藍忘機ラン・ワンジー】名：藍湛ラン・ジャン       
号：含光君がんこうくんcv立花慎之介。
本作のもうひとりの主人公。姑蘇藍氏の第二の公子。真面目で寡黙。藍氏の掟を固く守り品行方正で厳しい信念を持つ。魏無羨を鬼道から正道へ戻そうと奔走する。

【江晩吟ジャン・ワンイン】名：江澄ジャン・チョン     
号：三毒聖手さんどくせいしゅcv緑川光。
雲夢江氏の長男。魏無羨とは兄弟のように育つが、何かと比べられるため魏無羨にはライバル心を持っている。雲夢江氏が滅亡させられ新宗主となって射日の征戦に立ちあがる。なる。

【温琼林ウェン・チョンリン】   名：温寧ウェン・ニン   
 号：鬼将軍cv島崎信長
百家清談会の弓比べで魏無羨にその腕前を認められたことから、江澄と魏無羨を助ける。温家ではあるが、姉と共に心優しい。死後は魏無羨の操る最強の屍『鬼将軍』となる

【温情林ウェン・チンリン】温寧ウェン・ニンの姉。
cv川澄綾子
温氏の分家の娘。聡明で医学に長け温若寒にもその才能を買われていて、温家では高い地位を持つ。

【藍曦臣ラン・シーチェン】
号：沢蕪君たくぶくんCV森川智之
藍忘機の兄。雲沈不知処が破壊されたあと行方不明だったが各地方の仙門を集め射日の征戦に立ちあがる。

【孟瑤もんやお】
後の金光瑤ジン・グアンヤオ
号：斂芳尊れんほうそんCV石田彰
金光善ジン・グアンシャンの庶子。母は娼婦だったために光善からは冷遇されていたが、射日の征戦で温氏の間者として潜り込み温若寒ウェン・ルオハンを返り討ちした功績を認められ金光瑤となる。

【聶明玦ニエ・ミンジュエ】号：赤鋒尊せきほうそん白熊寛嗣
清河聶氏宗主。温若寒ウェン・ルオハンに父を殺された恨みをもち、射日の征戦に立ちあがる。

【温晁ウェン・チャオCV吉野裕行
温氏の次男、女好きで横暴。人の手柄はすべて奪い取る。用心棒に化丹手をいつも連れている。
【温逐流ウェン・ジューリウ】
号：化丹手かたんしゅCV酒井敬幸
人の金丹を取り出し破滅させる。

⚔️用語

◆御剣ぎょけん
霊力を使って剣に乗ること。

◆金丹きんたん
修業を経て積み重ねられた霊力。一度破壊されると廃人になる。

◆招魂しょうこん・安息あんそく・問霊もんれい
琴や笛などの音色を使い、霊の魂を呼び寄せたり、怒りを沈めたり、恨みの原因を聞き出す術。

◆道侶どうりょ
修行を供にする伴侶。夫婦。

◆射日の征戦しゃじつのせいせん
岐山温氏の正旗が太陽であることから『日を射つ』との意味からこの呼びながつけられた。多くの仙門が結束し打倒温氏にたちあがった戦い。

◆招陰旗しょういんき
邪宗を招く旗。元は霊を封じるための護符に血で上書きを施し逆効果にしたもの。魏無羨が鬼道をはじめた最初の術。

◆監察寮かんさつりょう
岐山温氏が各仙門を見張るために作った場所

◆乱葬崗らんそうこう
夷陵にある無縁仏の丘。死体で出来た丘で強い怨霊が渦巻き入った者は二度と戻れないと云われている。

◆陰虎符いんこふ
誰でもこれを持つ者は邪宗を操ることができると云われる法器。夷陵老祖が作ったとのだが、その凶悪な威力を警戒した魏無羨は陰虎符を半分に割って封じ込めた。

⚔️ここがポイント

江澄が金胆を失い自暴自棄になる姿を見て、魏無羨はある決心をします。そして『金胆を取り戻す』という名目で江澄を山へと案内するのです。
江澄が山から降りて来るのを待っていた魏無羨を温晁と化胆手が襲います。
魏無羨の金胆を取り出そうとした化胆手が一瞬我が手を見つめて動きを止めます。
それはいったいなぜか？

その頃、藍忘機は魏無羨と江澄の行方を探す傍ら、姑蘇藍氏の長老の反対を押しきって、温氏打倒に立ち上がります。行方不明だった藍曦臣は地方の仙門宗主と結束し、四大生家とともに打倒温氏に立ち上がります。『射日の征戦』の始まりです。
聶明玦が温氏の長男を倒し、一時は優勢にみえますが、温若寒の勢力は圧倒的です。

一方、各地の監察寮で不審な護符を見つけた藍忘機はその筆跡がすべて同じことに気づく……。果たして誰が？
江澄と藍忘機に絶対絶命の危機が迫った時、笛の音色とともに夜空を覆う黒い邪気を纏った人物が……‼️

温氏打倒の鍵となる『陰虎符』とは…？

甦った魏無羨の言葉が気になります。
「確かに…陰虎符はこの世に存在してはならない…」

🐰ここがBLでしょ💕

⭐️ここからはアニメでは省かれた原作を引用しています。😌💓


雲夢江氏が粛清され、魏無羨だけが行方不明になり藍忘機はその足どりを追っていた。
その頃、監察寮での不審な殺戮が多発し、残された奇妙な護符を見て驚く。
元々の護符の上に生き血で書き足された暗号。その文字には見覚えが。そしてどの護符も同じ筆跡だった。
「まさか…？」それは紛れもなく、魏無羨の筆跡だった。彼は何らかの形で鬼道を修得し温氏残党を呪い殺したのだ。
「羨嬰…。止めなければならない」藍忘機の脳裏に浮かんだのは母の姿だった。

沢蕪君と含光君の父である青蘅君も、一時は広く名を轟かせた名士だった。若くして名を成し際立って注目されていたが、順風満帆だったはずの成人する歳に、なぜか突然勇退して妻を娶った。しかも、二度と世間のことに関わらないと公言したため、閉関といえども隠退したも同然だった。
藍曦臣は
「父は若い頃、夜狩りの帰りに姑蘇の外れで母と会い恋に落ちた。けれど、その女性は父を好いてくれず…しかも、父の恩師を殺してしまった。
真相を知って父はひどく苦しんだ末、こっそりとその女性を連れ帰り、一族の反対を顧みず一言の知らせもなしに夫婦の契りを交わした。しかも、一族の全員に、彼女は一生涯妻であり、断罪しようとする者がいるならまずは自分が相手になる。とまで宣言した」
【原作より抜粋】

温氏残党との瀕死のたたかいの中、笛の音とともに現れ、おびただしい数の邪宗を操り制圧した魏無羨。
鬼道を操る彼に藍忘機は叫ぶ。
「もう、やめろ！いつかは制御できなくなる❗️心も壊れてしまう❗️」
対して衝撃の言葉を投げる魏無羨。
「俺の心の有りようなんて、他人のお前になにがわかる‼️」
他人という言葉に藍忘機は一瞬ことばを失い、それでも続けた。
「一緒に姑蘇へ帰ろう」
「なんで姑蘇なんだ？…そうだった姑蘇藍氏はどこよりも鬼道が嫌いだったよな？
俺を連れ帰って禁足をくらえってのか？
お前はなにさまのつもりだ！」
魏無羨は怒りをあらわにした。
「…魏無羨！」避塵を握りしめた藍忘機の手は白く血の気が引きわなわなと震えた。
そこへ江澄が割って入った。
「藍公子、僭越ながら魏無羨はわが雲夢江氏の師弟。たとえ律するにしてもそれは藍家には関係のないこと。あなた方の口出しには及ばない。」そのことばに藍忘機の表情は一瞬固まり、絞り出すように呟いた。
「私は…」
と言いかけて視線を反らした。絶望にうちひしがれ、踵をかえした。
魏無羨の心はすでに復讐に支配され、残忍さと氷のような厳しさだけが覆っている。昔のあの笑顔は戻ることはない。
藍忘機はいつまでも彼の後ろ姿を見つめるしかなかった。

藍忘機が「姑蘇へ帰ろう」と言ったのはどういう意味だったのか。
そこには父の存在があるのでないか？
『恩師を殺した』許されざる母を『愛するがゆえ』にその命を守る為に姑蘇に連れ帰った父の気持ちが、今の自分の気持ちと重なり、鬼道に身を落とした魏無羨を守るために姑蘇へ連れ帰ろうと思ったのかも知れない。
そんな藍忘機の想いなど、復讐と殺戮に支配されたこの時の魏無羨にはわかりはしないだろう。前世において藍忘機の想いは届くことはなかったのだろうか？

十三年後、魏無羨は莫玄羽として甦り、度々過去の出来事を振り返ってはその頃の自分の傲慢な態度を目の当たりにすることになる。
「生意気な態度の自分に飛びかかって、思い切りぶちのめしてやりたい衝動に駆られた」とある。莫玄羽として、鬼腕の正体を探るため藍忘機と旅をする中で、ある夜夢にうなされる。

「……藍湛」
突然、魏無羨はぽつりと呟いた。手を伸ばし、そっと藍忘機の片方の袖を掴む。ずっとそばで見守っていた藍忘機はすぐに身を屈めて囁いた。
「ここにいる」
魏無羨はまだ半ば眠りの中にいて、瞼をきつく閉じているというのに、藍忘機の袖を掴んだまま放さない。どうやら夢を見ているようで、小声でぼそぼそと何かを訴えている。「……お前……お前は、怒らないで……」
「怒っていない」と優しい声で答えた。「……そう」
この一言を聞いて、安心したかのように魏無羨の指がふっと緩んだ。立ち上がろうとすると再び、魏無羨がもう一方の手を伸ばしてきて、また、ぎゅっと彼のそでを掴むとうでに抱きついたまま叫んだ。
「お前についていくから、早く、俺をお前の家に連れ帰ってくれ‼️」藍忘機は目をみはった。
【原作より抜粋】

莫玄羽を連れ帰った藍忘機に藍曦臣が言います。「お前が客人を招くとは、嬉しそうで何よりだ」と。すでに莫玄羽の正体は見抜いているのですね❤️
第二章、果たして魏無羨は藍忘機の想いに気づくことはできるのか⁉️

まだまだ序盤に過ぎないこのドラマ、物語の真髄は深い闇に包まれている🎵

魔道祖師