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歩み寄るということ

社会に出て、大企業に入って心から良かったと思えることは、パパのことをよく分かったから。
本音を言っちゃうと、それだけです。
パパがどういう環境で何のために働いていたのか。
何で帰りが遅いのか、
出張に行くのか、
土日を楽しみにしているのか、
クリスマスイブには早く帰ってきてくれていたのか。
そういうことがよく分かったんです。




パパはパパの人生で幸せなんだって、
今は心から思えるわけです。
パパの世代の幸せは組織にある場合が多いかもとも思います。
そしてわたしが、パパの生きる理由になれていたことが嬉しいなと思うのです。
それだけで、生まれてきた意味あったかな。
なんてね。




パパとご飯に行った時に、
「組織に入ったほうがいい、大企業はいいって擦り込みがきっとあったよね、だから佳歩の一年、無駄にしちゃったかな。」
って話してくれました。
全然無駄じゃなかった。
パパのことが分かったから、わたしは今とてもうれしいし、満たされているんだよ。

人生の半分くらいを、私たちに注いでくれた人のことをわかるための一年なんて、とても贅沢だと思う。
それにわたしは、
いつだって一生懸命生きているから、
無駄になんかしない。




無意識だったけど、
わたしは心からパパに歩み寄ろうとしていたのだと思う。
そしてパパも、わたしに歩み寄ろうとしてくれているのがよく分かった。

親は、苦労しないように、幸せになれるように、お金に困らないように、そうやって子供の人生を願うのだと思います。
それを超えて、わたしらしいわたしの人生を信じてくれる姿を裏切りたくないなと、
超幸せになってやろうと、思います。

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