何も持っていなくても、魅力的だから。

私が働いている会社の部署はだいたい200人くらいの部署です。
そこで一生懸命働く人たちを率いているのが本部長と呼ばれる人。
かなり頭の切れる人で、
どんなアイデアをもっていっても鋭い指摘ができるので、
多くの人が少し恐れている感じがします。

本部長は、少し孤独に見えます。

私の、10倍くらいのお給料をもらっている人なので、
いい車に乗っていて、いい家に住んでいて、
おいしいご飯屋さんを知っていて
マツタケのお寿司をごちそうしてくれて、
飲み会も全部御馳走してくれて、
〆に1000円もするアイスを頼んでくれます。

頭がよくて、
お金を持っていて、だから何でも持っていて、
何でも知っている
はずなのに、
なぜか孤独に見えてしまいます。

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そんな本部長に、なんのために働くのか聞いてみたのです。
しばらく考えた後で、
「半分は自己満足で、半分はわからない」
と話してくれました。**
なんて素直な人なのだろうと思いました。
私はたぶんこの人の前では、素直でいられる。
会社でそう思えた唯一の人です。
本部長なんだけどね。
いわゆる、役員っていう人だから、飲み会の席でしか話せないんだけどね。笑

　

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この人は素直に、自分の好きなことと、目的と、人生と向き合っている。
だから素直に、孤独感があふれているんだと思う。
尊い人間らしさだと思う。**

本部長は、キャリアを持っているからすごいんじゃない、
お金を持っているからすごいんじゃない、
いいお店を知っていて、
いい車に乗せてくれるからすごいんじゃない。

何も持っていなくても、十分に魅力的な人だから、
すごいんだよ。
それでいうと、私たちだって、何も持っていなくても、
素直に生きているというそれだけで本当は十分。
十分すぎるくらい魅力的だ。
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お金も、地位も、名誉も超えた魅力的な人間性があふれる社会になったらうれしい。
だから私は頑張りたい。**

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