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鳥みたいにパタパタと

「なんか普通に生きてるのってつまんなくね」
自分から出た言葉の割には思ってたより素直で重い言葉だった。




学生の頃も同じようなことを思っていたけれど、実際社会に出てみて、両親や友達の両親や、今のいわゆる大人たちがどうやって生きているのかわかってしまった今において、「普通に生きるのってつまんなくね」の重みは、だいぶ違う。少なくとも私の納得感という意味ではもう十分な重みだった。

なんとなく貯金しておきたくなったり、なんとなくここにいようと思ったり、とにかくなんとなくが続く日々だった。
なんとなくは、どうにも苦手。

なんとなくが永久的に続いていくことが怖い。
なんとなくな幸せにたどり着くのではなくて、宇宙一の幸せ者でありたいと今でも思っている。




今日は大学時代の友達と久しぶりに連絡した。
あの頃みたいに自由に考えられたらいいのに、心からそう思う一方で、
思考まで固まっている自分に幻滅した。
なんともつまらない。自分。

貯金額のことを考えたり、将来のことを考えていたんじゃ全然今を生きていない。
なんともつまらないひとだ。
笑っちゃう。
笑ってる。



鳥みたいにパタパタとね、旅をしたい。
そうやって友達と話していた。
もし、私が鳥だったら、私はどこへいくんだろう。
誰と何をするんだろう。

奇しくも、行きたいところも、一緒にいたい人も、やりたいことも、夢もちゃんとある。それを手放すことはしていない。奇しくも。



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