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「無題」


ぼくを見つめてるあなたの眼差しの中にある
優しさと激しさに
気付いてた

ただ、その優しさが
ずっと離れたくないくらい
とてもあたたかくて明るくて

切なくあなたがぼくを見つめると
どうしていいか分からなかった
離れたくもない 受け入れられたくない

友達のままじゃいけないの
優しい関係は あなたにとっては
苦しいことなんだね
気付いてた
ごめんね、ごめん

窓をガタガタ揺らす 雨風の深夜
あなたの電話越しの声
いつもと違った

会いたいと思ったらすぐに会える
この距離が果てしなく遠くなるように思った
そうして、知った
ぼくの中に失ったら歩いていられない
それ程の存在があったこと
それが、あなただったこと

ごめんね、ごめん
今にも泣き出しそうな顔をして
笑いかけてるあなたが
朝日の中に消えてしまいそうで
ぼくは、手を伸ばした

もう、あなたがどこへも行かないで
ずっとぼくのそばに居てくれるように
強く抱きしめたくてたまらなかった
今すぐここで そう出来たならいいのに
どうして、こんなに世界は生きづらいの

もう、どこへも行かないでそばにいて
ずっと ぼくだけにこれからも笑いかけて
強く抱きしめて離したくないのに出来なかった
だけど あなたに言う
愛してると

だけど ぼくは言う 何度でも言うから
あなたのことを、誰よりも愛してる

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