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読書記録

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記事一覧

2024年5月28日 読書ログ

順不同 やきものの教科書 焼き物の勉強をしたいので読んだ。  趣味で陶芸を始めたい人向けかな? いや相変わらず名前も製法も覚えられないけど、ザラザラな陶器もあればツルツルな陶器もあるなぁくらいの理解度で目を慣らしていっている。 ゼロからわかる!やきもの入門 やきものについて知るぞ~!  焼き物、意図的なデザインだけでなく結果的にそうなった模様を愛する側面も大きいらしくて、現代アートっぽいのかもしれない。 琴棊書画 文人趣味に興味があると上司(中国人)に伝えたら、この本

2024年2月13日 読書メモ

 この期間、めっちゃ動画を作ってたのでチョーS(シンプル)なまとめ。 作ってた動画 図説 古代文字入門 楔形文字の本 how to write cuneiform(大英博物館のYouTube動画) よかった 暗号解読事典 3度目くらいの再読をした。 天才による凡人のための短歌教室 簡素 文字はこうして生まれた 完全探偵マニュアル 初版が1996年とかなので参考にならない。

2024年1月20日 暗号解読話の続き・補足・訂正

 定価で5000円くらいする本だけど、買ったぜ!  いろんな文献を漁ったけど、いまいち真相がわからんなぁ」みたいな感じで終わっていたので、そのわからなさを具体的に記す。  出典はこの本、英語版wikipedia、外国の大学の授業用pdfらしきもの(デヴィッド・カーンのCodebreakerという本を参照しているようだ)の3か所。 これの続き&正確性がある版! タブラ・レクタはトリテミウスが作った?  『暗号解読事典』170ページによると、(以下特筆しない場合、ページ数

2024年1月20日 読書記録

工業技術基礎  工業高校の教科書(最も概論で、最も入門なやつらしい)。  去年読んだ図書庫の城邦と異哲の女史で、旋盤作業のシーンがよくわからなかったから、せっかくなので技術の授業の基礎的なやつを一通り読んでみることにした。  具体的な手順を覚える一歩手前の、大まかな手順を覚える手前の、大まかな理論を覚える手前の、「へぇ~技術ってこういうこと習うのか~」の部分までは理解できた。  橋梁の構造力学で1項目あるのかぁ。 わかりやすい構造力学  途中で飽きちゃったけど、……

感想|ユリイカ 女オタクの現在 ―推しとわたし―

 さすがに"アレ"やな~と思ったので単体で記事にします。  この本の感想を端的にまとめると、「女オタクに限った話を、まるで『推し』・『推し活』全体の話みたいに語るのいい加減やめてくれません?」だ。文化を簒奪すな! 『推し』文化を簒奪する女たち ここ数年、推し文化を表面上だけ(実態としては女オタク文脈に比重を置いているのに)脱ジェンダー化して語ることで、推し文化を都合のいいように簒奪されているように感じる。  ユリイカに限らず、『アイドルについて葛藤しながら考えてみた』でも

2024年1月1日 読書記録

リトル・マーメイド  100周年記念でリバイバル上映していたので。  幼い頃、妹がVHSを繰り返し見ていたのが懐かしい。 すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ  公開当日に見てきたんだった。  すみっコぐらしにしては刺激が強くて驚いた。面白いけど、映画1作目からこれだったら「ちょっと違う」って言ってそうな感じ。月間MVP社員制度があって、手を繋いで仲良くゴール式じゃないのは、おれたちには刺激が強いよ……!  おもちゃたちのゾンビパニックしかり、巨大ロボットとのチェ

2023年11月24日 読書記録

猿蟹合戦の源流、桃太郎の真実  民俗学の本。単純にカニが好きなので本として読んでみた。 具体例を読み飛ばして結論だけ読むのを許容するのであれば、事前知識なしでも読み進められる内容ではあった。  この本を読んだ感じ、民俗学とは「中国の〇〇族には猿蟹合戦に似た物語が伝わっており、それはこのような内容である。……」「また別の地域の〇〇族では……」といった具体例を並べて比較することで、猿蟹合戦の登場人物はどのタイミングで(どの地域を通ったときに)サルとカニに固定されたのかを明ら

2023年12月4日 読書記録

マンガ・アニメで論文・レポートを書く:「好き」を学問にする方法  マンガやアニメを題材に論文・レポートを書く際のコツや注意点の本でもなければ、そういう方法の本でもないです。  小論文のアンソロジーをそれとわからないタイトルで出版するの、要するに嘘をついてお金を騙し取ってるわけで、真っ当な出版社ならやめるべきだよ。  こういう騙しの手法は人文系に限った話でもないけど、その悪質さは別として、そもそも研究内容の発表の方法としてなんで出版を選んでるんだ?と疑問に思う。こういった

2023年10月26日 動画投稿に関する話

 いつも書いてる読書記録みたいな感想・紹介コンテンツを、どうやって動画にするかでかなり悩んでます。  noteでは特に「みんな読んでくれ~!」って態度を取ってないから「読書記録」のタイトルで気ままに感想を列挙しているけど、動画にするとどうなるべきか。 感想のコンテンツ  仮に「感想まとめ」みたいな路線でやるとして、きちんと本のタイトルから検索に引っかかってほしい・クリックしてほしい(→動画タイトルに書名を含めたい)けど、それは現実的じゃない。  それに実際には「感想まとめ

2023年10月25日 読書記録(芸術の秋だ!)

 動画編集でインプットが完全に止まっていた反動で、かなりインプット偏重の一か月間でした。  1動画しかないチャンネルって方向性が見えづらくてチャンネル登録しづらいし、もう1動画作ってから新規チャンネルを作って動画投稿をします。 儒烏風亭らでん  話題になっていたので切り抜き動画(ほぼ初配信頃のやつ)を見たのが、今回の芸術マイブームのきっかけ。  自分より可愛くて面白い奴が自分より知的なのは許せん!  このような奴には絶対負けたくない!! 教養としての建築入門  それが

2023年10月11日 読書感想

全体的に読んだのが結構昔なので、今回の感想はだいぶ簡素。 リバー、流れないでよ  ヨーロッパ企画原案。  「3分ごとに記憶はそのままに時間が巻き戻る」というルールの下での、恋愛やらの話を……する!  自分は学生演劇にもヨーロッパ企画にもそれほど詳しくはないけど、「結局は"いつもの"恋愛話かよ」と結構ガッカリした。 テルマエ・ロマエ  この漫画、図書館で借りられるんだ。  作中に出てきた劇のポスター、もしかすると美術館のポンペイ展で見たことがあるやつかもしれない。 乙

2023年9月1日 夏のホラー淫ク☆リレー企画'23感想

去年の感想はこ↑こ↓ 夏のホラー淫ク☆リレー企画'23 やっと、――夏が終わるんやな。  去年の感想を書いた時と同様、自分は怪談・ホラー・映像作品に造詣の深い者ではありません。それでも作品群にはきちんと感想を書きたいので書きだす……というところも去年と同様です。 シンプルにおすすめ5作11日目「神秘の記憶」  梅雨時の雨上がりの空みたいな、湿った爽やかな読後感。 12日目A「知らない人です」  心霊現象は出てくるけど、ホラーというよりは感動話。  映像としても美しく

2023年9月1日 読書感想

攻殻機動隊S.A.C 西暦2030年、人間の義体化や電脳化の技術が進歩した世界。対テロ組織公安9課がさまざまな事件を解決していく話。おおまかにいえば、PSYCHO-PASSのインスパイア元。  攻殻機動隊をあまり知らない人からは「脳が電子部品に置き換え可能な世界では、精神や魂(作中用語だと「ゴースト」)はどのように位置づけられるのか?」のやつだよね~と思われてそうだが、S.A.C.シリーズはそこまで哲学色は強くない。  哲学色が強いのは1995年に作られた映画『GHOST

2023年7月5日 感想メモ

アイドルについて葛藤しながら考えてみた ジェンダー/パーソナリティ/〈推し〉  具体的な論については、正直そんなによくわからん!  アイドルも知ってるし推しもいるけど、この手の評論で語られるような、推し活に一喜一憂して万単位のお金を使うようなファンの姿からは程遠い……というのが、僕だけではなく、かなり多くのオタクの実情だと思う。  ライト層を無視してコア層だけを抽出した"推し"論は、嘘ではないけれども、ぶっちゃけあまり大きな真実味(大きな真実味?)を持たないやつだなぁと感じ