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日本海旅行6日目


 富山での朝は遅く7時前に起きた。身支度を早めに済ませて、この日の昼食と切符を買うために少し早めに駅に着いた。昼食用の富山名物の鱒寿司と相変わらず値段に愛がないあいの風とやま鉄道とえちごトキめき鉄道の通しの乗車券を購入した。この日はまず北陸最後の県である新潟県へ向かった。朝食を食べながら、うとうとしているとあいの風とやま鉄道とえちごトキめき鉄道の事実上の境界である泊駅に着いた(本当の境界駅は市振駅だが)。この泊駅は決して大きな駅ではないため適当に駅の標識だけ撮り列車に乗り込んだ。

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するとスマホが壊れた。駅の写真を撮っていたのでこの時は間違いなくスマホは動いていた。しかし写真を撮り終え、列車に乗り込んだ1分にも満たない時間の間にスマホはうんともすんとも言わなくなってしまった。普段「何もしてないのに壊れた」と言うのは無知を晒しているようであまり使いたくないが、今回ばかりは「何もしてないのに壊れた」と思った。
 なんとか復旧させようといろいろと試みたが、旅行中の車内でできることなどたかが知れているので結局スマホが復旧することはなかった。もうスマホは諦めようと思ったが、当然スマホが突然使えなくなったこと起きる問題への対応を迫られることになった。
 列車はスマホの故障などお構いなしに進み直江津に着いた。直江津からは信越本線に乗り換え長岡を目指した。本来は乗り換え時間を持て余しそうであったために長岡で上越線に乗り換える予定だったが電話をかける時間の確保のために宮内駅で乗り換えた。しかし結局公衆電話を探すのに時間がかかったことで電話はできず、やむなく上越線に乗り換え、小出駅を目指した。小出駅でも若干の時間があったので公衆電話を使ってみたが、繋がらなかった。このように旅行の合間の時間を利用して公衆電話を使っていくことは昔ながらの旅行を彷彿させ、宮脇俊三氏の旅行を追体験しているような気分になった。

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  小出駅からは只見線に乗車した。この頃にはいくつかの懸案事項を除いてスマホの故障は諦めがつき普通に旅行を楽しんでいた。最初は小出駅から只見駅までの区間に乗車した。ただこの区間には突出して語る点はなく、ただ只見駅の前の駅の目の前にある蕎麦屋は名店として知られているのでいつか訪問してみたい。次の只見駅から会津川口駅までの区間は現在不通となっており、代行バスで通過した。川沿いを走るなか、ところどころでは只見線の通るはずの鉄橋が見えた。鉄橋の中には真新しいものもあり、災害後の復旧の中で作られたものと思われる。只見線は来年には全線復旧するらしく、その準備は着々と進んでいるという印象を受けた。会津川口駅でバスを降り、再び列車に乗るとここからしばらくの区間は町のボランティアガイドが乗車し沿線の解説をし、景色が綺麗な場所では徐行運転まで実施された。また同時に車内販売で地元の名産品を売っていた。この様子はさながら観光列車のようであり、内装さえそれらしいものにすればそのまま観光列車として成り立つと思う。

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 途中でボランティアガイドの方は下車すると、山を抜け、平地に抜けた。そうしてしばらくすると只見線の終点である会津若松駅に到着した。本来ならばここでラーメン二郎会津若松店を訪問したかったが、日曜のこの時間帯は空いておらず今回は訪問を見送った。代わりに磐越西線で少し進んだところに喜多方があったので、こっちに行き喜多方ラーメンを食べることにした。この時スマホは動かず、地図が使えなかったので喜多方駅で観光協会あたりが作っているであろう地図をもらおうと考えた。実際に地図はあったが、その地図は主要な国道が書いてあるだけの大雑把なもので、とてもそれだけで旅行客が観光できるものではなかった。結局適当に街を歩いて見つけたラーメン屋に入った。しかし適当とはいえさすが喜多方ラーメンも本場なだけあり味は確かなものだった。

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 食後はいよいよ帰宅のためにかえりの新幹線が出る郡山へ向かった。その前に少しだけ時間があったのでコンビニに行きフリーWi-Fiをつないで数分ながらネットを使った。このようなことをしたのは帰りの新幹線の切符が実物のICカードとモバイル版のどちらに紐づいているのか確認するためだった。結果的にはモバイル版の方に紐づけられ、午前中にモバイル版のICカードは使えないことを確認しておいたのでこのままでは新幹線に乗れないことがわかった。しかし対応する時間まではなく、とりあえず再び磐越西線に乗り郡山を目指した。
 郡山駅では約20分の時間がありその間に新幹線のチケットの紐付け先を実際のICカードに変えなければ、新幹線に乗れなくなってしまう。これを回避するために郡山駅に着いた後血眼でフリーWi-Fiを探した。幸いすぐにフリーWi-Fiは見つかったが、紐付け先を変えるのは初めてであり若干手間取った。しかしなんとかこれを終わらせて無事新幹線に乗り込むことができた。こうして新幹線に乗り込み新幹線内のフリーWi-Fiを使い、約半日ぶりにしっかりとネットを使うことができた。いろいろ確認している間に上野駅に着き、そのまま自宅に帰り、今回の旅行は終わった。

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 ちなみに数日後docomoショップにスマホを持ち込んだらものの数分で直ったのでスマホはよくわからない。


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