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ちゃんと選んできたんだった

去年の12月。
深い深い闇の中にいた。 
何をするにもうまくいかなくて、動くほど糸が絡まるかのようにうまく動けない。
向けられる言葉に勝手に棘を感じて閉じこもってしまう。人と関わることがしんどかった。
なんでこんなにも生きづらいんだろう。
当時はずっとそんなことを考えていた。

でも今ならわかる。
それは「自分」を生きていなかったから。
誰かの想いを優先しすぎたり、自分に言われたわけではないのに全て自分に向けられた言葉だと思って受けとりすぎたり、周りの考えていることを先回りして考えすぎたり。
「自分」をどこかに置いてきてしまって、周りのことで埋め尽くされた世界は息苦しかった。

これほどまで自分をどこか遠いところに置いてきてしまうと、自分を取り戻すことは思った以上に大変だった。
日常の中で感じたこぼれ落ちてしまいそうな違和感や、心がざわざわしたことに逃げないで、1つ1つ向き合っていく。
地道だけどそれが必要だった。
そんな中向かいあっていくうちに、自分の将来についても深く向き合い考えるようになった。
そこで見つけたのは「書くこと」を仕事にしたいということ。

noteの最初の投稿で言葉を残す理由と題して、書くことに向き合っていくことについて書いた。

https://note.com/kah1015/n/nb902eb323fa9


書くことを仕事にしたいと決めてから、いろんなことが動き出した。
編集ライター講座に通ったり、京都ライター塾ですてきな先生や同志に出会えたり、取材で憧れの人と会えたり、本当に大切にしたい人との繋がりだけを大切にできたり、自分を大切にできるようになった。
わたしにとって大切なこととそうではないもの、それを自分で見極めていく強さを持つことができた。

どうしようもない想いや感情や悩みを書きなぐっていたノートがある。
それを見返すと、「わたしって、ちゃんと選んでこれていたんだ」と気づいた。

1年前のわたしは、今のわたしをきっと全く想像もできなかっただろう。
まだまだだけれども、変われた自分がいると思う。
わたしは「自分」を少しずつ取り戻していくことができた。
 


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