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新しい小豆おにぎりが生まれた秋の日曜日

台風が過ぎて秋の清々しさが戻った日曜日、我が家は早朝から小豆や餅米を炊いたりと慌ただしい。
先日のnoteでmonacaさんが『お母さんの手作りおはぎの成分は?』と言うお母さんとおはぎ好きの心に突き刺さる記事を書かれていて自分も作りたくなった、いや違う、食べたくなったのだ。
ついでに今夜の肴となる『おでん』も仕込んでいたから、三口しかない我が家のガスコンロはフル稼働、暇こいてる魚グリルは役立たずで寂しそうであった。

圧力鍋で小豆を炊いてみる

これまで【小豆】はいつも鍋でコトコト数時間ってのがお決まりだったのだけど、実は圧力鍋でもOKと知り試してみることにした。考えてみればそりゃそうだのだが、いままで圧力鍋で豆を調理するってのは思い浮かばなかった。

鍋で吹きこぼさせたあと、圧力鍋に水を張って小豆を入れ、圧力蓋を閉めたらハイ点火。
料理好きの同窓生が引っ越しする時に安く譲ってもらった圧力鍋は蒸し器にもなる構造で、これまでは温野菜(おもにサツマイモを蒸すのがこれまでの圧力鍋の役目)なんかを作る時に重宝していた。

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初めは蒸し器の方に【小豆】を入れてしばらく蒸してから水に浸るように移し替えた。
圧力鍋のシューシューと鳴る音が小さくなってきたところで火を止めて【小豆】の具合を確認してみると、木のスプーンで簡単に潰れるほど柔らかくなっている。炊いたのは30分くらいなんだけど、触るだけで半殺しになる。さすがに早い。

新しく買った【きび砂糖】をさささ~っと振りかけて混ぜる。味見する。
まだ全然甘くない。
今度はざざざざ~っと入れて混ぜる。ほんのり甘い。
いつもなら更に大量投下するのであるが、いまはなんちゃって糖質制限中の身なのでココで塩を少し入れて終わりにしておいた。

なんちゃって糖質制限ってのは、とにかくお米を食べないぞ〜って事でして、麺やパンは食べても良い事になっている。
そんな厳格な生活を20日間も続けている僕の立場を考慮してか、今回は「餅米はコメではない」との屁理屈のもとにおはぎ作りプロジェクトが遂行されている。
よって、おコメ食べない生活はいまも続行中である事は疑う余地がなく、この問題は棚に上げたままずっと下ろさない事になっている。

僕が食べるのは【ごはん】じゃなくて【おはぎ】なのだ。

おでんも作るのだ

出来上がった餡子はほっておくと表面が乾いてくるので一旦ラップで保護して、炊きあがった餅米をお皿に拡げて冷ましている間、鍋を洗ってゆで卵を作り、大根の下茹でをする。
【厚揚げ】や【がんもどき】の湯通しもしなきゃならないし、テーブルでは【餅米】がいい具合に冷めてきている。
このまま餅にしてしまって餡子餅を冷凍保存なんて考えも浮かんだけど止めておいた。きょうはおはぎDayなのだ。

そのうち大忙しでテンパってきたので、ここで昔もらった酒蔵の前掛けを引っ張り出してきて気分を盛り上げてみる(※よくキムタクと間違われて大騒ぎになるのでぼかしておくwww)。
あ~そうだ、こんにゃくもアク抜きしなきゃ。

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手持ちが限られている鍋窯は全員参加である。
ココでついにガス台だけでは手に負えなくなり、非常用に買った岩谷のカセットコンロがお出ましになる。

なんだかんだけっこう楽しくなってきた。
久しぶりにキャンプに行きたいなぁ~

テーブルに拡げてある【餅米&餡子withきな粉】とキッチン台にある【二つのおでん鍋】とを行き来しながら、とりあえず最初のおでんタネが揃ったところでジャガイモなど荷崩れしそうなものを(これまた同窓生からもぎ取った)サーモスの保温鍋に入れてセットする。

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こっちはガス代もかからないし放置でいいから実に便利だ。
足し水が不要なのでおでん作りには持って来いの道具なんだけど、味の染み込みには少し時間がかかる気がするし、隠し味にアルコール類を投下する場合は使えない。
強火で一気に仕上げる煮魚料理なんかにも不適である。

振り返るとガス台にある鍋では【はんぺん】が膨れ上がってエライ騒ぎとなっていたけどガラス蓋で押し戻して無視することにした。いまは忙しいので【はんぺん】の相手はしていられないのだ。

Why?餡子がひび割れちゃうのだ

いよいよおはぎ作りは最終段階に突入するのだが、いちいち計量したり出来ない性格なので一つ一つが実にユニークである。サイズも形もバラバラでこれぞ世界に一つだけのおはぎとなる。

でも、餡子がひび割れするのはなぜだろう?
餡子が餅米で包まれているものはともかく、餡子で包む方は纏らなくて困った。少し乾くとポロポロと崩れてしまいそうだ。
水を付けたりラップで絞ったりしてどうにか形を整えたけど、餡子の水分が飛び過ぎているのかなぁ?誰か原因が分かる人はいませんか?
もしかして、最初に圧力鍋で蒸したのがマズかったのか?

新種のおにぎりが生まれる

とは言え、ひと通りに作業は終了し、モノマネおはぎ作りは無事に終わったのでありました。
作ったのは定番の三種類。余った餡子は冷凍にしてお汁粉にでもしようと思っていたけど全部なくなった。
大小あわせて20個くらいのおはぎが出来上がった。

亡くなった祖父と父にお供えしたら、いざ実食。
まずは餡子でくるんだおはぎをパクッ!

????
味がない…

きな粉はどうかな~
パクパクッ!!

甘くないぞ~~~
完全に砂糖の量を間違えている。
味見の時はやや甘めくらいだったのに、おはぎになるとちっとも甘くない。
小豆の味しかしない。なんて健康的な…なんて言ってる場合ではない。

これを【おはぎ】と呼んだら、きっと全日本和菓子連合会おはぎ分科会からクレームが来るのではないか。
いくら甘さ控えめと言訳しても【おはぎ】ではなく、小豆と餅米で作った【新種のおにぎり】である。

とりあえず残っている新種おにぎりの写真です。

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やむを得ず、砂糖につけながら食べる『おはぎの食べ方改革』に着手し、
今夜の分を除いて残りのブツは冷凍庫に格納しました。

甘くないおはぎはこうして食べるべし!なんてのがあればお寄せ下さい。
抽選で1名様に世界一周旅行が当たるかも知れません。ウソ!

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