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成都へ四川料理を食べに行く美味しいお仕事~二年続けて仕事始めは中国の巻

成都Cheng-duには2018年秋のヒマラヤ越えルートでトランジットしたのみ。今回はなんとお仕事でやってきた。昨年に続き2019年も仕事始めは中国となり、この年は成都を何度も訪ねる事になる。四川料理最高!麻辣最高!

二年続けて年初の中国へ

成都(四川省)にある民間ファンドがタイでの事業への出資に興味を持っている、って話を貰ったのは2019年のお正月休みでした。もちろん、コンサルしている日系企業への出資でありまして僕にではありません。当たり前か…www

そう言えば一年前のお正月休みには威海市(山東省)へ行ってくれないかって話がありました。芋虫を食べた海外出張の件です。
なんと、仕事始めは二年続けて中国となりました。

中国のお正月=春節はだいたい2月だから、日本人の正月ってのは中国人にとっては年内に仕事を片付けておきたいタイミングになるのか。こっちは年初だけと相手は年末って事?

正月明けにバンコクに戻った僕は、13日から1泊2日のスケジュールで成都を訪れた。1泊だけどそんなにタイトスケジュールでもないし、今回はバンコクの仲間が一緒なので80%くらいは旅行気分だ。

昨年のヒマラヤ越えで立ち寄った時はホテルで寝るだけだったから、空港とホテルをタクシーで往復しただけで成都の街すら見ていない。だってホテルからさえ出ていないのだ。

愛好家が泣いて喜ぶパンダ基地や三国志の聖地って呼ばれている廟があったりと見どころテンコ盛りの成都。
四川料理の本場だし、打合せなんてさっさと終わらせて成都を堪能すべしってのが個人的な使命。どうせ出資なんて一発では決まらないから今回は顔合わせして、春節明けから本格的にやればいいのだ。ココダケノハナシダケド...

成都は四川省の省都で人口は1600万人超。良質な絹の生産地であった事から、古くは錦城と呼ばれていた街です。旧市街には歴史的な建造物が多くあり、新市街はまるで近未来都市のように洗練されている。えぇ~これが現在進行形の中国なのか!って仰天する。

四川料理はとにかく辛いのだ

中国式おもてなしって面倒だと言う人がいますけど、僕はけっこう好きだったりする。日本式が【さりげなく】ならば、中国式は【これでもか】って感じなのだが、宴会に乾杯係(☜ひたすらお客と乾杯する飲み役)がいたり、それでお客がぶっ倒れたら大成功ってどや顔したりが中国式です。
中国式の宴会はメンツをかけた戦いでもあるのだ。

でも、絶対にホストのメンツを潰してはなりません。まあ、勝てる見込みはないんだけどね。

とにかくタバコは吸え吸えとしつこい(くれくれもあります)し、すぐにお節介を焼きにきます。やわな日本人の心にも土足でドンドン上がり込んできますけど、それも愛情や信頼の表現だと思えば微笑ましく受け止められるものなのだ。

この日はありがたくも中国側が懇親会を催してくれ、明日が初会合だって言うのに旧知の仲のように接しくる。
テーブルに並んだ真っ赤な四川料理の痺れをビールで流し込み、また乾杯しては次の料理を食べろと言う。で、また乾杯。みんなの顔も真っ赤(笑)。
あぁ~そのお皿もう下げちゃうの?まだ残っているのにもったいない!!なんて気にしてる余裕はありません。食べても食べても新しい料理が出てくる料理無間地獄。

とにかく四川料理ってのは赤い!辛い!旨い!のでありました。

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武候祠と錦里歩行街

翌日、初会合を作戦通りに終えた僕たちは中国側の通訳さんをお借りして市内観光をさせて貰った。飛行機までの限られた時間だったのでパンダ基地は次回にして、先ずは武候祠へ行くことになった。

そこは三国志の聖地と呼ばれている場所で、元々は劉備玄徳の廟(お墓)があった場所へ、諸葛亮(諸葛孔明)を祀っている武候祠を移設して蜀の国の歴史博物館のようにしたもの。他にも三国志に出てくる有名人の像なんかがたくさんあって面白かった。劉備・関羽・張飛の義兄弟(桃園の誓い)を祀った三義廟なんてのもある。

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武候祠をひと通り見たあとは食事をかねて錦里歩行街へ。すぐ隣にあるから、武候祠の敷地から出るとそこが錦里歩行街みたいな感じ。

古い街並を再現しているエリアに食事処やお土産屋さんが軒を連ねている。完全に観光客向け施設なので人混みは凄かった。敷地内にはホテルもあるようでした。夜になって提灯がともれば一段と情緒があるそうだ。

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錦里をぶらぶらし、かるく食事をした頃には空港へ向かういい時間となり、通訳さんに御礼を言ってお別れしました。
期待通りの楽しい出張でした。

そして時は流れ流れて秋となり…

殺人的麻辣鍋のおもてなし~みたびの成都~

年初の会合から春節休みを挟んで二回目の会議を三月にやり、今回は三回目となる打合せのために再び成都へやってきた僕たち。季節はすっかり秋になっている。この数か月間でかなり煮詰めたのだから今回で契約まで持込む覚悟でやってきた。

会議は初日では終わらず、翌朝9時頃に再開して、やっと条件をつめ終ったのがお昼過ぎ。なんとか合意に至り、契約文書へのサインまで終えられそうでメデタシ×2。

ぐったりしている僕たちに気を使ってくれたのか、『契約文書を作成している間にランチにしましょう』となり、またもや中国側の招待で火鍋料理屋さんへ行く事になった。

ところで、中国ってのは何でもデカイ。国になると態度もデカイよね。
案内された火鍋料理屋さんも迷子になりそうなくらいデカイ。

その奥深くの部屋に日中合作6名が陣取り、これから熱い戦いを始めるのだ。今日こそ中国陣営を負かしてやるのだと息まくチームにっぽん。

先ず初めに個々に薬味を選び、そこへ胡麻油をたっぷりと注いで『たれ』を作る。薬味の主役は大蒜や香菜だ。そのうちテーブルに唐辛子と山椒で覆われた真っ赤な鍋が運ばれてきた。グツグツと煮えたぎっている様子は地獄の釜を見るようだ。
どんだけの麻辣なんだとビビる日本陣営。すでに負け戦の雰囲気が漂ってきている…

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地獄の釜


そして早くも鼻の奥が少し痛い。
下手すりゃ目だって痛いくらいだ。

そこへ先陣を切ってアヒルの腸が登場してきた。これがけっこう長くてお箸で取るのに苦戦していると、お次は牛の胃袋がやってきた。センマイの親分みたいなやつだ。

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アヒル


さすが中国式なのでこれでもかってドンドン出てくる。ビールもバンバン注がれる。いつも通りの食べきれるものなら食べてみろーーって感じ。
その後も次々と珍味が投入され、昼間っから麦酒を片手に痺れるようなランチタイムとなり、契約サインを控えているにも関わらず、もれなく全員が酔っ払いました。

美味しい成都への出張、また誰か依頼してくれないかな。

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