「共感の練習」と思えば雑談も退屈ではなくなる。

あまり親しくもない人の特に興味のない話を聴く時、何となくで相槌を打っていると眠くなってくるし、早く終わらないかなと、どうしても思ってしまう。

これはごく当たり前のことだと思います。興味が持てないものは持てない。けど、それを顔や態度に出してしまうのはまずいですよね。

なので、こういう話を聴いている時は「共感の練習」と思うようにしています。

* 3つの心理ニーズ

共感というのはともすれば他人に媚びなければいけないのか?という誤解も聞きますが、これはあくまでも「私はあなたの話を真剣に聞いてますよ」っていうメッセージを相手に発信する技術です。

自己愛研究で有名な精神科医、ハインツ・コフートは、共感とは相手の心理ニーズを見極めてそれに合わせた反応を返すことであると言います。

そして、コフートは、人の心理ニーズはだいたい以下の3つあると言っています。

・鏡映自己対象欲求・・・「褒められたい」「感謝されたい」「認められたい」というという心理ニーズ。

・理想化自己対象欲求・・・不安な時に方向性を示して自分を導いてくれる頼もしい存在を求める心理ニーズ。

・双子自己対象欲求・・・・自分と同じような弱さや悩みを抱えている存在を求める心理ニーズ。

* 無為な時間が一転、スキルアップの時間に変わる

つまり、効果的に共感のメッセージを発するには相手がどのような心理ニーズをもって話をしているかを探りながら話を聞く必要があるわけです。

このように他愛の無い雑談も「共感の練習」として捉えれば、無為な時間が一転、スキルアップの時間に変わり、さらに相手の好感度も上がる。まさに一石二鳥では無いでしょうか。

それに本当に真剣に耳を傾けないといけない事は必ずあるでしょう。大袈裟ではなく、あなたがどう聴いてどう応答するかで、相手の人生を左右する事だってあるかもしれません。

だからそういう時、真摯に耳を傾けて共感のメッセージを発することができるように、普段からどうでもいい話の中でこまめに練習しておくのがいいんじゃないんでしょうか。

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